空き巣
一人暮らし時代に一度だけ、
空き巣に入られたことがある。
仕事から帰ってきたら、ベランダのガラスが切られていて、
そこから鍵を開けられた形跡があったので即通報。
「警察が着くまでそのままで」
と、言われたので待ったけど、何か取られた形跡がない感じ・・・?
その後、警察の立会いの下に調べたけど、
現金(少しだけど)も無事だった。
ガラスが割られてるし、進入があったのは確かなので、
指紋の粉とかで検査してもらって終了。
警察の人いわく、
「入ったはいいけど、怖くなってイヤになって帰ったんじゃないかなー」
との、ことでした。
コタツの上には製作途中のハゲで目の部分が空洞の生首。
引き出しの中にはサイズ別に並べた腕や手、ガラスの目玉や、
まつげがずらり。
押入れには組みかけの手足が半端な状態の人形が複数。
そして台所には、お湯パーマ(鍋に入った熱湯で茹でて髪型を定着させる)をした
カツラが吊ってあり、大鍋の中には、前夜に茹でたカツラがゆらゆらしていた。
当時の私は、人形作りの趣味が高じて副業と化していたので、
それが普通だった。
空き巣の犯人だけでなく、
警察の人も気味悪く思ったようだった。
(終)
タグ:一人暮らし
ガラス切られてたんか?!