姦姦唾螺 4/7
山への方角にずらっと続く 柵を伝った先、しかも、 こっち側にあいつが張り付いていた。 顔だけかと思ったそれは、 裸で上半身のみ、 右腕左腕が三本ずつあった。 それらで器用に綱と有刺鉄線を掴んで・・・
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山への方角にずらっと続く 柵を伝った先、しかも、 こっち側にあいつが張り付いていた。 顔だけかと思ったそれは、 裸で上半身のみ、 右腕左腕が三本ずつあった。 それらで器用に綱と有刺鉄線を掴んで・・・
オレ「お前の親父が言ってたの、 たぶんこれの事だろ」 A「暴れるとか無理。明らかにやばいだろ」 だが、Bは強気な姿勢を崩さなかった。 B「別に悪いもんとは限らねえだろ。 とりあえ・・・
何かひんやりした空気を、 感じずにはいられなかった。 周囲に、オレ達が持つ以外の光はない。 月は出てるが木々に遮られ、 ほとんど意味はなかった。 懐中電灯つけてんだから、こっちの・・・
小中学の頃は田舎もんで世間知らずで、 特に仲の良かったAとBと三人で 毎日バカやって、荒れた生活してたんだわ。 オレとAは、家族にもまるっきり 見放されてたんだが、Bは お母さんだけは必ず構ってくれてた。 ・・・
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