転校生と杉の木 4/4
細かく説明されるごとに、 『彼女』の見える部分が増えてゆく。 「首に、ロープが食い込んでる」 縄が見えた。 張り出した枝から垂れたロープが、 白く細い首に絡まっている。 &nbs・・・
「怖話ノ館(こわばなのやかた)」のタグ「白い手」の記事一覧です(3 / 3ページ)
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細かく説明されるごとに、 『彼女』の見える部分が増えてゆく。 「首に、ロープが食い込んでる」 縄が見えた。 張り出した枝から垂れたロープが、 白く細い首に絡まっている。 &nbs・・・
「あの人って・・・。 人があんなとこで何してるんだよ」 私の問いには答えず、 彼は池の中心にある噴水の方を見た。 「もう、僕に近づかない方が良いよ。 君は特に」 意味がわからない・・・
四月が終わりを迎え、五月。 端午の節句がすぐそこまで近づいていた。 その日も前日は雨だった。 学校が終わり、一人での帰り道。 道路には、水溜りという置き土産が いくつも残っていた。 &nbs・・・
これは、私が小学校六年生だった頃の話だ。 四月中旬。 私はその日の放課後、一人居残って 教室の掃除をしていた。 不注意で花瓶を割ってしまったのだ。 ガラスは担任が片・・・
「うわ!」 連れの昭二が突然声を上げた。 「な、なんや、急に・・・」 オレは驚いて立ち止まった。 バイトの帰り、大通りの交差点に 差し掛かったところだった。 「あれ、あそこのとこ・・・
某大都市の地下鉄車両庫は、 戦時中の防空壕だったそうだ。 洗車をしたり 整備をしたりする車両は、 この車両庫にもれなく 入っていくのだが、 そこで整備をしている 整備士によると、・・・
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