新築の自室でおかしなことが起こり始めた
これは、私が小学6年生の頃に新築の家へ引っ越した時の話。
初めて一人部屋を与えてもらったんだけれど、引っ越して1年も経たない頃から昼夜に関わらずおかしなことが起こり始めた。
棚上の物が勝手に落ちたり、部屋の電気が突然点いたり・・・。
「開けたら閉めろや!!」
極めつけは、夜中に妙な物音で目を覚ますと、寝ているベッドの対面にある部屋のドアノブが『ガチャガチャ、ガチャガチャ』と鳴っていたこと。
そして、そのうちそのドアが『ギィー・・・』とゆっくりと開いていく。
「誰かいるの!?」
私は震えながら布団を被って無理やり寝ていたんだけれど、好奇心もかなりあった。
物凄い心臓の音を自分で聞きながら布団の隙間から覗いてみると、ドアは開いているものの、誰もいない。
翌朝、両親に「昨晩部屋に来た?」と聞いても「来ていない」と言う。
その後も、ドアノブがガチャガチャしたり、ドアが開いたりは1週間近くも続いた。
さらには下半身だけの人も来た。
私は寝不足になり、見えない存在にかなり頭にきていた。
ある日、やはり夜中2~3時頃にドアノブをガチャガチャされたので、寝不足がピークに達していた私は、ドアが開くのと同時にドアの前まで行って思い切り叫んだ。
「開けたら閉めろや!!」
その後、私の大声で起きてきた両親に叱られたけれど・・・。
でも、怒鳴った次の日からはドアノブをガチャガチャするだけになり、そのうちそれも無くなった。
何者かは分からないけれど、少しは「ごめんね」と思ってくれたのかな。
後日談
高校生まではその部屋を使っていたけれど、就職のために家を出ることになり、2~3年ほど家に帰らなかった。
ある年、夏期休暇を利用して久しぶりに実家へ帰ると、私の部屋は御札で『封印』されていた。
両親曰く、お寺のお坊さんに「ここは人が住んでいい部屋ではない」と言われたそうで。
私がいない間にあの部屋で何があったのか?
未だに詳しく話してもらえない。
(終)
>>寺の坊さん「ここは人が住んでいい部屋ではない」
小6から高3の六年も棲んでて、挙句に一発切れた事もある報告者の立つ瀬の無い事を言いやがるw