いじめられていた中学時代のこと
中学校に入ってから、
特定のDQNにずっとイジメられていた。
※DQN(ドキュン)
インターネット用語で一般の感覚から著しくズレている者、もしくはそれらで形成された集団の事である。非常識人。
持ち物に「死ね」と書かれたり
殴られたりもしていて、
俺はちょっと鬱になっていたと思う。
心配する母ちゃんに、
まだガキだった俺はきつく当たって、
錯乱して暴力を振るうこともあった。
かなり荒れた日の翌朝、
顔を腫らした母ちゃんが笑顔で、
「今日は大好きなハンバーグが
入ってるからね」
と弁当を渡してくれた・・・
申し訳ないやら情けないやらで、
泣きそうになりながら俺は学校に行った。
そして昼休み。
DQNが昼メシ忘れたからって、
俺に絡んできた。
せっかく母ちゃんが作った弁当なのに、
俺はDQNに殴られて弁当を奪われた。
「お前の弁当うめぇな~」
と言いながら全部食われた挙句、
空の弁当箱を投げつけられた。
思わず学校を飛び出して、
悔しくて泣きながら家に帰ったんだ。
家に着いたら母ちゃんも泣いていて、
初めて早退した俺に驚きながらも、
強く抱きしめられた。
そして翌日から、
イジメられることは無くなった。
母ちゃんありがとう。
(終)
解説
母ちゃんは弁当に『毒』を入れ、
息子を殺そうとしていた。
俺が学校を早退した時に
母ちゃんが泣いていたのは、
息子を毒で殺そうとしたことを
後悔していたから。
無事だった息子を見て、
強く抱きしめた。
そして、
毒入り弁当を食べたDQNは、
翌日から登校することはなかった。
そうしてイジメが無くなったのである。