田舎村の風習 8/8
鬼の一族は 死者を喰らうのではない。 生きたまま喰らうのだ。 消えたまつりの一族は、 皆喰われてしまったのだ、と。 黒い箱は『おまつり』という 畏怖の行事として恐れられた。 &n・・・
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鬼の一族は 死者を喰らうのではない。 生きたまま喰らうのだ。 消えたまつりの一族は、 皆喰われてしまったのだ、と。 黒い箱は『おまつり』という 畏怖の行事として恐れられた。 &n・・・
昔、この村には 『まつり』と呼ばれる 村の長がいた。 正確には、 その村の長が『まつり』と 呼ばれるのではなく、 村の長の一族全体を指して 『まつりの一族』だったら・・・
<ここから後日談> ソンチョは一週間ほどで退院した。 ソ「まだな、胸に糸が 縫われとるんよ。 見てみ、これが糸じゃ。 これ、しばらくしたら 抜きとるらし・・・
俺「いい。 ソンチョのこと 嫌いになんてならん。 俺達、ダチンコじゃろ」 ソ「なら、話す」 そしてソンチョは昨日の夜、 俺と別れてから起こったことを ・・・
俺は、出発する時に 腕に通した靴下で 右手をぐるぐる巻いて、 ソンチョは自分のシャツで 額の血をぬぐった。 ここは、危ない。 漠然と、 でも確信的にこ・・・
ソ「わかったぞ、 これ檀家とかいうやつだ。 この神社にお金くれる人たちを、 おぼえ書きしとるんじゃ」 俺「へぇ、そんなんがあるんか。 ソンチョはホントに物知りじゃ」 ソ「俺のジジ・・・
俺「神社だ! ソンチョ、こんなん この村にあったんか?」 ソ「俺も知らんて! たぶん、 俺のジジイも知らんぞ。 村長が知らんのだから、 誰も知らんということになる!・・・
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