怖 101巻（全20話）

  これは、私のヒイバアチャンの話。   ヒイバアチャンは生前、東北のド田舎に住んでいて、亡くなる数年前から歩けなくなって寝たきりだった。   だけど、田舎の人が俗に言う『歩く人』だったそう・・・

「魂だけが体から離れて外を出歩く人」の続きを読む

  自分の中から死にたいとか、そういう異常な考えが湧いてきても、『これはおかしい。他に道はあるはずだ』と客観視できなくなった人が自殺してしまうのだろう。   私は小学生の頃、ひどい頻尿になってしまった・・・

「脳に騙されてはダメだよ」の続きを読む

  これは、とある百貨店での幽霊話。   俺が働いている百貨店では時々、「店内を浮浪者がうろついているから何とかしてくれ」というクレームが入る。   しかしみんな慣れたもので、「おいおい、ま・・・

「百貨店の店内をうろつく浮浪者の幽霊」の続きを読む

  これは友人から聞いた、そのまた友人の話。   佐藤さんの住む村の社では、御霊分けされた『おきつね様』が祀られている。※名前は仮名   ※御霊分け 分霊（ぶんれい、わけみたま）とは、神道の・・・

「分霊のお祀りを疎かにした村」の続きを読む

  これは、木にまつわる少し不思議な話。   昔からある大きな木を不動産屋が切り倒した。   土地を細分化して売りやすくする為に伐採したのだが、その後、その前の路上でボヤが起きたり、近所の住・・・

「災難から人々を守ってきた大きな木」の続きを読む

  これは、去年に妹の初出産に合わせて数週間日本に帰った時の話。   ちなみに私は多少見たり聞こえたりするけれど、祓ったりは出来なくてただ怖がっているだけの人だ。   帰国は出産前後の手伝い・・・

「安産の神様の掛け軸がある部屋にて」の続きを読む

  これは、俺が子供の頃の話。   実家は小さい丘の上に建てられている。   結構大きな屋敷で、２階建て。   ４人家族だが、人が居ない時はかなり薄暗くて怖かった。   ・・・

「もしあの扉を開けていたら」の続きを読む