怖 116巻（全20話）（3 / 3ページ）

  それは東北の北の辺りに住む武藤さん（仮名）が、夏の盛りにフライフィッシングに出かけた時のこと。   ある程度釣り歩くと、すっかり日も暮れ、川に夜がきた。   それでも、その日は結構パタパ・・・

「川面から蛍が舞うと人の声が聞こえ･･･」の続きを読む

  ３年くらい前、兄の友人のマンションに「女の幽霊が出る」と聞いた。   兄とその友人は幼馴染み。   幽霊対策として兄が泊まったり、友人が兄の部屋に泊まって兄は友人の部屋に、と交替で寝てみ・・・

「寝ていると、じっと枕元に座る女の幽霊」の続きを読む

  これは、親父の代には大層豊かだったある山にまつわる話。   その山の木は真っ直ぐに形よく伸び、春には山菜、秋には茸がどっさり採れた。   日当たりや土質は周囲の土地と大きな違いはなかった・・・

「無精者の親父が手入れを欠かさなかった祠」の続きを読む

  これは、ある『石』にまつわる不思議な思い出話。   その昔、同僚と３～４人で山に登った時のこと。   なだらかな山道を皆でワイワイ言いながら歩いていたところ、路傍に大きな岩があり、その平・・・

「見る人によって顔が変わる仏様」の続きを読む

  これは、知り合いの話。   配達業をしていた彼が、よく通っていた山道があった。   その山道は途中で川と面しており、葦（アシ）の生い茂った砂洲が見える。（砂洲とは、流水によって形成される・・・

「茂みの中にぽつんと立っている美人な女性」の続きを読む

  これは、バイト先の社員から聞いた話。   俺は今、ホテルで夜勤のバイトをしているのだが、夜０時以降のウォークイン（予約なし）の場合、女性の一人客は絶対に断るように言われている。   酔っ・・・

「深夜０時以降の女性一人客をお断りするホテル」の続きを読む