古い一軒家に引っ越して2日目の出来事

風呂場

 

一軒家を借りて引っ越してきたばかりのことです。

 

そこは古い物件で、風呂場は外に通じるドアが付いた部屋を後で改築したものらしく、タイルの壁にドアがそのまま残してありました。

 

ドアには内側から鍵をかけられるので、特に気には留めませんでした。

 

引っ越してきたその日はバタバタして忙しく、荷物の整理などに追われてゆっくりする時間がほとんどありませんでした。

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外に何かいる!

そして、引っ越して2日目。

 

やっと片付けも終わり、初日はシャワーで済ませたので、深夜1時過ぎでしたがお風呂に浸かりたいと思い、浴槽に湯を張りました。

 

しかし、疲れていたのと冬の寒い日だったので、つい湯船の中でウトウトとしてしまったのです。

 

最初に気が付いたのは、耳を澄まさないと聞き逃してしまう程の微かな音でした。

 

ドアを引っ掻くような音が聞こえてきました。

 

「カリカリカリカリカリカリカリカリ」

 

猫かな?と思いましたが、ずっと絶え間なくその音は続きました。

 

私はその時、「外に何かいる!でも猫じゃない!」と漠然と思いました。

 

そのうち、「トントントントントントントントン」とドアをノックする程の音になり、さらに「ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!」と激しくドアを叩く音へと変化しました。

 

ドアはずっと叩き続けられていました。

 

ドアの向こうにいる何かが、まるで開けて中に入れてくれと言わんばかりに。

 

私は怖さのあまり動くことも出来ず、ひたすら息を潜めていました。

 

どれくらい時間が経ったでしょうか。

 

気が付くと、音は止んでいました。

 

お風呂から上がると家中の電気をつけ、その日は朝まで起きていました。

 

そして一週間後、その一軒家から別の所へ引っ越しました。

 

(終)

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