謎怖 31巻（全20話）

  これは、昨日の夜ご飯の時の話だ。   いつも使っている白いシャモジが見当たらなくて、代わりに見覚えのない『黒いシャモジ』が置いてあった。   「こんなのいつ買ったっけ？まあ良いか」と思い・・・

「今日のご飯はやけに美味い」の続きを読む

  私は大学生になったばかりの頃、彼氏の家へ何度か寄った。   乗り継ぎの駅と駅の間にあったその家。   外壁が少し黄色くて、２階建てだった。   玄関を入ると大きなキッチンがあり・・・

「静かにしなければいけなかった彼氏の家」の続きを読む

  よく怖い話で、『昨日までいた彼女の存在が無かったことのように消えた』とか、『昔の友達に関しての記憶が自分以外に無い』とかありますが、それと同じような現象を私も体験しました。   私は２年前に出産し・・・

「幻覚だった私と赤ちゃんの生活」の続きを読む

  ついさっきの出来事だ。   急に、友人の山内が俺の部屋に駆け込んで来た。（名前は仮名）   その山内は、いつもは遊びに来る数日前にメールをよこしてから、予定が空いているかわざわざ聞くよう・・・

「おい！タムラマリを覚えてるよな！？」の続きを読む

  不思議でもあり、切ないお話。   俺は結婚してからというもの、夢の中に３歳くらいの女の子と遊ぶ光景が何度も出てきた。   それも、その女の子の笑顔をはっきりと覚えているくらいに。 &nb・・・

「夢の中に何度も出てきた女の子」の続きを読む

  その日、車で会社から友達の家に行こうとして道を曲がり、少し走ったところで間違えたと気付いた。   引き返そうと思ったが、道は狭いし運転に自信ないしで、ヤケになってそのまま進むことにした。 &nbs・・・

「道に迷っているうちに行き着いた場所」の続きを読む

  このあいだの日曜日、久しぶりにタクシーに乗った。   たいした距離ではなかったが、道に迷ってしまったからだ。   目的地を告げてタクシーが走り始めた途端、運転手がバックミラー越しに俺の方・・・

「一体あの人は誰なんだろう」の続きを読む