友達が心霊体験を話し始めた途端に
以前、久しぶりに会った友達の真弓と喫茶店で話していた時のこと。※名前は仮名
真弓は旅先の旅館で心霊現象に遭遇したらしく、怖い話好きの私はワクワクしながら聞こうとしていた。
しかし、真弓が話し始めた途端、私は急に目の前の視界がザーッと遠ざかっていくような変な感覚に襲われた。
冷や汗も出てきた。
『あ、ヤバいかも』と思った私は、「ごめん、もうその話はいいや」と真弓に言うと、不審がられると思いきや、「うちのお姉ちゃんと同じ反応だ」と言った。
聞けば、真弓の姉は霊感があるそうで、真弓がその話をしようとしたら「あ、もうわかったからいい」と言われたんだそうだ。
もしかしてあの時、霊が近くに寄ってきていたのかもしれない。
結局どんな話か聞けないままで、彼女は遠い異国に嫁いでしまった。
(終)
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