四次元の世界と繋がる木 1/4

人間って、壁をすり抜けたりする事が

出来るの知ってました?

 

10の14乗分の1くらいの確率で。

 

なんか、細胞を形成している素粒子に、

透過性があるかららしいんだけど。

 

たまたまこないだテレビで見て

知ったんだけど、

 

それを見てもう15年くらい前の

出来事を思い出してしまって、

 

あの時の現象は、

そういう事だったのかな・・・

 

と思って書いてみる事にしました。

 

俺は珍走団ってわけじゃないけど、

バイクが大好きで、

 

仲間とつるんで土曜の夜に走るのが

好きだったんだ。

 

同時に、心霊スポットも大好きだったんです。

 

ある土曜日、有名なトンネルに

仲間と行ってみた。

 

そこは入り口付近に桜の木があって、

こう書いてある。

 

『コノキ二ノボリシモノノロイアリ』

 

この木に登りし者呪い有り、

という意味で、

 

おそらく近所の人が、

たむろする若者を迷惑に思って

刻んだのだろう、

 

と推測出来るのだけど、

ほとんどの奴は怖くて登らない。

 

そんな中、

 

一人だけ上半身裸で木に登って、

上着を振り回している奴がいた。

 

そいつが今回の話の主人公、

ヨッシーって奴なんだ。

 

ヨッシーは、時代遅れの改造バイクに乗って、

シンナーを吸引しているような痛い奴で、

仲間内では浮いている方だった。

 

みんなヨッシーを無視して、

トンネルの写真を撮ったりしていた。

 

携帯とか無くてインスタントカメラで

撮っていたんだけど、

 

撮影者がおかしな事を言い出した。

 

「あれ?フィルムが巻けない」

 

3枚くらい撮った後、

カメラが壊れたらしい。

 

「おいおい霊現象かよ?」

 

みんなが騒ぎ出した時、ドサッ!

 

暗闇で音がした。

 

「いててて・・・」

 

なんと、ヨッシーが

桜の木から落ちてた。

 

みんなは爆笑して場が和んで、

その場はうやむやになって帰宅した。

 

一週間後、カメラの持ち主が

厄介な問題を持ち込んできた。

 

3枚撮れたトンネルの写真を現像したら、

とんでもないモノが写ったと言う。

 

とりあえず家に呼んで

見せてもらったら、焦った。

 

トンネルの地面に、

無数の頭蓋骨が写っていたから。

 

そのトンネルは、

朝鮮人労働者が何人も死んだ

という噂があって、

 

出口から差し込む光が

2つ写ると言って、

 

『GORO』という雑誌に掲載されてから、

一躍有名になったトンネルなんだけど、

 

頭蓋骨の山が写った話は

聞いた事がない。

 

数千はあろうかという頭蓋骨を見て

怯えているところに、

 

我が家の電話が鳴った。

 

『事故った!

迎えに来てくれないか?』

 

偶然にも、

一緒にトンネルに行った奴から。

 

迎えに行く準備をしていると、

また電話が鳴った。

 

『ごめん、迎えに来て!

事故ってバイクが駄目になった』

 

またまたトンネルに行った奴から。

 

するともう一度、

『バイクが動かない!』。

 

なんと3人も、

トンネルに行った奴から電話が。

 

この時はまだ恐ろしいとは

思っていないから、

 

仕方なく全員を迎えに行く事に

したんだけど、

 

最初の電話があった奴の所に

向かう途中に、

 

今度は俺が事故った。

 

前の日に交換した、

クラッチワイヤーが切れたんだ。

 

ちょっと不吉なモノを感じた。

 

で、改めて家に集合したら、

事故った奴らは皆、

とても不自然な事故だったと言う。

 

頭蓋骨の写真を見せたら、

全員怯えてた。

 

一人が言った。

 

「おい、事故は偶然じゃないよ!

ぜってぇ祟りだよ!

○○のババアに見てもらおうぜ!」

 

○○のババアとは、

当時有名な霊能者と言われていた

お寺に住んでいる人で、

 

なんと、悩み事を言わないのに

答えだけくれるという噂の人だった。

 

見料は五千円。

 

不気味な写真を処分してもらう

だけでもいいかと、

 

代表者3人でババアの所に

行ってみる事にした。

 

(続く)四次元の世界と繋がる木 2/4へ

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