オスの野良猫に惚れられた不思議な体験談

猫

 

これは、私にとって唯一の心霊体験でもあり、また唯一の恋愛体験でもある話。

 

高校生の頃、近所の野良猫(オス)に惚れられたことがある。

 

真っ白な猫。

 

私を見つけると一目散に近づいて来て、「ゴロゴロ」と言いながら尻尾をくっ付けてきたり、謎の肉の塊を持って来てくれたり。

 

庭先に座っていると膝に乗ってきて、小一時間ゴロゴロする。

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私を見る目が人間のよう

最初はうちの猫(メス)二匹が目当てなんだろうと思っていたが、うちの猫が近づいて来たらひたすら警戒する。

 

本当に信じられない話だが、発情期には私を呼びに来ていた。

 

うちの猫(避妊手術済み)が二匹して出て行っても、「フーフー」と言って警戒するだけで、私が出て行くと近づいて来てあの発情期独特の声で鳴かれる。

 

家族は「可愛い可愛い」と和んでいたが、祖母だけはこのオス猫のことを気味悪がっており、「あまり近づくな」と言われた。

 

その猫の私を見る目が人間のようだった、と言っていた。

 

少し怖かったが、私は気にせず近づいて来たら可愛がっていた。

 

ある日、その猫がうちの前の道路で車に轢かれて死んだ。

 

可愛がっていたのでショックだった。

 

そのままにはしておけないので、家の裏に埋めてやり、線香をあげてやった。

 

それから時は過ぎて、昨日の夜のこと。

 

私は今は実家を出て都内で働いているが、その帰り道にホームレスのようなオバサンに呼び止められ、「肩に猫がいる。真っ白い猫」と言われた。

 

オバサンはさらに、「あんたのこと好きなんだ。ずっと頬に擦り付いて」と。

 

それだけを言って、ニヤニヤしながらどこかへ行ってしまった。

 

全然知らない人にそんなことを言われたものだから、怖くて怖くて仕方がなかった。

 

明日にでも神社かお寺に行ってみようと思うが、一体どんなところに行けば良いのか分からない・・・。

 

なので、とりあえず祖母に電話をした。

 

祖母のあの時の態度も気になっていたし、身内の声を聞いて安心したかった。

 

そして知らないオバサンに言われたことを話すと、3時間くらい散々怒られた。

 

祖母には猫がうちの前で死んでいたのも、裏に埋めてあげたのも、怒られると思って話していなかった。

 

「あの猫は猫じゃない。人間に近い何かだった。そのままにしておくと、もし結婚して子供が出来たら猫そっくりの奇形が生まれる」だの脅されて、結婚なんて全くする予定も何もないが、怖くて泣いてしまった。

 

祖母の兄の幼なじみに、霊感が強く祓い屋のような仕事をしている人がいるらしく、連絡してくれるとのこと。

 

祖母に話してからは少し安心した。

 

でも、結局は寝れなかった。

 

後日談

あれから祖母の知り合いの霊媒師のところに行って見てもらったが、あの猫は悪霊とかではなく、逆に悪霊や災いから守ってくれているらしい。

 

しかし、猫がかなり私を気に入っているらしく、恋愛運だけはドン底にまで下げているという。

 

霊媒師から、「猫はあなたの傍に居たいようだけど、あなたが嫌なら祓うよ?どうする?」と言われたが、特に結婚願望はないし、男に好かれるより猫に好かれた方が良いやと思い、何もせずに帰って来た。

 

それに、なんだか少し嬉しかった。

 

祖母に話したところ、少し嫌そうな顔をしたが、「あんたの好きにしたらいい」と言ってくれた。

 

猫というのは、可愛がってもイジメても『憑く動物』だと聞いた。

 

人間のような恋愛感情や独占欲を持つ動物も珍しくはない、とも。

 

(終)

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