原っぱに埋められていた恐ろしいもの
これは、まだ僕が子供だった20年ほど前の話。
引っ越す前の土地は、至る所に『原っぱ』があった。
ある日、友達数人と戦隊ごっこなんかして色んな所で遊んでいる時に、転んだ拍子で友達の一人が太腿を切ってしまった。
幸い、ズボンを履いていたので、皮を薄く切った程度で出血はなかった。
だが、その転んだ場所をよく見てみると、地面からサメの背びれのような尖ったものが露出している。
何だろう?と皆で掘り出してみると、”切っ先が上を向いた包丁”が出てきた。
あちこち探してみた結果、その原っぱには5本ほどの包丁が同じように埋められていた。
見つけた包丁は全部掘り出したが、まだ他にもあったかもしれない。
なんであんな原っぱに包丁が埋められていたんだろう、目的はなんだったんだろう、と今も不思議に思う。
(終)
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