霊の行動には特徴がある
これは、霊にまつわる話。
私には、たまに見える程度の霊感がある。
ふと日常で霊を見かけた時、それぞれ特徴があるように思える。
例えば、踏切や駅のホームで自殺により亡くなった人は、意思があるのか、同じ行動を繰り返していることが多い。
列車が来る度に、何度も飛び込む。
また、自殺ではなく事故などで亡くなった人は、自分が死んだことがわからないのか、現場であろう場所をただ見つめていたり、道行く人に何かを話しかけようとしたりする。
そんな時、私は相手にしないようにしている。
ほとんどの場合は生きている人に影響を与えることはないだろうが、波長が合うのか、時々その辺にいる人に憑いたりする。
それでも、大抵は影響がないと思う。
なぜなら、見えない人には気づかれないから。
そしてまた自分が死んだ場所に戻ってきて、そこに留まる。
そしていつしか成仏するのか、いなくなっている。
霊は、そんな存在。
ただ、殺されて亡くなった人は、意思が強いのか、成仏できずにずっと留まっていることが多い。
もし憑かれてしまうと、こちらの場合は影響があるかもしれない。
なので、心霊スポットなどと言われている場所にはなるべく行かない方がいい。
少なくとも、本当に霊が見えたりする人は余程の理由がない限り、決してそういう場所には行かないだろう。
ネット上のオカルト掲示板などで、よく「霊感ありの友達とスポットに行った」なんて話を見かける度に、私は「嘘つけ」と思ってしまう。
多少なりとも霊感のある人が、心霊スポットに行くことが私にはほんのり怖い。
(終)