無視された真実

子供の頃、河川敷の草むらに

仲間5人くらいと秘密基地を作ったんだ。

 

そこそこナイスな基地になったんで、

皆で色々な物を持ち寄って、

基地をより良い快適空間にしようってなったんだ。

 

そこで貧乏でアホだったA君は、

持ち寄る物が無いって言うので、

寺か神社かに捨てられてたのか、

祭られてたのか、の人形を持ってきたわけ。

 

それで事件はここからですよ、

刑事さん。

 

なんか俺達が基地に入ろうとすると、

中から人の気配がするんだ。

 

もしかして秘密の脱出口からの侵入者

かも知れないっと思って、

俺たち忍者部隊が裏の脱出口に待機し、

正面の部隊が基地に突撃した。

 

しかし、そこには誰も居ない。

 

基地の中央には、

アホの人形のみポツンと置いてある。

 

誰かが俺たちの基地に忍び込んだに違いない。

そう思った俺たちは張り込み捜査を決行した。

 

水中眼鏡にシュノーケルを装備し、

日が暮れるまで隠れて秘密基地を見張った。

 

すると、誰もいないはずの基地の中から

物音が聞こえるではありませんか!

 

考えられる侵入経路は

全て監視しているのに関わらず、

犯人は中に居るのだ。

 

怖くなった俺たちは、

科学の申し子と噂されるB君に全てを託した。

 

B君は猛烈に嫌がったが、

屈強な俺たちの前では従うしかなく、

泣く泣く、中の様子を伺った。

 

B君は中の様子を見た瞬間、

俺たちの方に全力で走って来た。

 

俺たちはそんなB君が怖くて、

全員でB君からダッシュで逃げた。

 

B君は皆が逃げる姿を見て、

さらに恐怖を感じ、泣きながら迫って来る。

 

俺たちも必死の形相で

泣きじゃくるB君がさらに恐怖。

 

そんな死の連鎖でみんなテンションMAX!

 

口々に、

「お化けが出た!」

「ジェイソンがいた!」

と嘘つきまくる。

 

もうB君の、

「基地の中で人形が”おきあがりこぼし”みたいに

バッタンバッタンしてた」

などと、程度の低い真実は無視されてた。

 

今となっては笑い話みたいだけど、

当時はジェイソンが家に来るんじゃないかと

死ぬほど怖かったよ。

 

(終)

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