夢と現実の狭間での霊体験

霊感がある兄の話。

 

(兄の主観とします)

 

僕は、ある場所へ

友人4人と向かっていた。

 

そう、今日は遊び半分で

肝試しに行くことになっていた。

 

正直、霊関係は

あまり得意じゃない。

 

しかし、変なプライドが

僕の弱音を封じ込めた。

 

道は上り坂。

 

目的の場所は

車のライトに照らされて、

 

薄っすら浮かび上がった。

 

キィィィ・・・。

 

ブレーキ音と共に、

車はゆっくり止まる。

 

「じゃあ、行こうか。

 

お前はどうせ

怖いんだろうから、

 

ここにいろ!

 

何かあったら車を出して

もらわないといけないしな(笑)

 

なんて良い友人だろう。

 

・・・ん?

待てよ・・・

 

俺一人きりじゃねぇか!

 

ま、入るよりマシか。

 

車のヘッドライトに

照らされながら、

 

友人たちは闇の中へと

消えていった。

 

どのくらいの時間が

過ぎただろう。

 

いつのまにか

寝ていたようだ。

 

・・・ん?

車が動いてる!

 

ヤバイ!

 

「おい、お前

なに寝てんだよ」

 

「あ、あれ?な、なんで?

いつ帰って来たん?」

 

「はぁ?今から肝試し

行くんだろ?」

 

「いや、もう着いただろ?

二件目か?」

 

「こいつ何言ってんだ?

馬鹿じゃね?」

 

おかしい・・・

確かに着いたはずだ。

 

運転していた感覚はある。

 

夢か?いや、

今が夢か?

 

ドン!

 

うわっ!

な、なんだ。

 

僕は病院の敷地内、

車の中で目が覚めた。

 

やっぱり夢か・・・。

 

ん?

さっきの音は何だ?

 

車のエンジンも

切れている。

 

寝ぼけていたせいもあり、

頭の中が整理出来ない。

 

しかし、

何かが違った。

 

後部座席に誰かがいる・・・

 

振り返りたいが、

振り返りたくない。

 

ルームミラーも、

見る勇気がない。

 

そうこう葛藤しているうちに、

 

暗闇から友人たちが

帰って来るのが見える。

 

しかし、

様子がおかしい。

 

ある程度の距離から、

 

友人がこっちに向かって

何か叫んでいる。

 

でも、何も聞こえない。

 

何なんだ?!

何かあるのか?!

 

後ろの気配も強くなる。

何か物凄く怖い。

 

でも振り返れない。

 

友人は、まだ何かを

叫んでいる。

 

『・・・・ろ・・』

 

『・・・げ・・・』

 

『にげろ!』

 

友人は勢いよく

走って来て、

 

運転席から僕を

引きずり出した。

 

「早く走れ!

もっと早く!」

 

僕は、とりあえず走った。

 

やっぱり何かいたのか?

友人は全員、外にいる。

 

あの気配は何だったんだ・・・

 

僕は勇気を出し、

 

離れていく車を

振り返ってみた。

 

な、なにもないじゃないか!

 

「おい、お前ら止まれ!

 

どういうことだ!

説明しろ!」

 

一瞬の隙だった。

 

後ろを振り返って、

また前を向いた時、

 

友人たちは皆、

消えていた・・・

 

何なんだ!

どこ行った?

 

「おい!おーい!」

 

車からの距離は

50メートルほど。

 

暗闇の中、

 

車のテールランプが

見える。

 

どうなっている・・・

 

エンジンはかかって

いなかっただろ・・・

 

「おーい!どこ行ったー?

おーい!」

 

友人の声だ!

 

あいつらはなぜ、

車のそばにいる?

 

「俺はここだ!

なぜそこにいる!」

 

すぐさま駆け寄り、

 

友人の馬鹿みたいな笑顔を

拝むことが出来た。

 

「何してたんだよ。

 

一人で出歩くなんて、

お前意外だな(笑)

 

「違うんだよ・・・」

 

僕は説明した。

 

「寝ぼけてただけだろ(笑)

 

一言で終わった。

 

とりあえず、

帰宅することになった。

 

何か腑に落ちない。

 

何だったんだろ?

これも夢なのか?

 

本当の僕は

何をしてたんだろ?

 

どこまでが夢なのか?

 

しかし、

あれも今も現実だ。

 

そうこうしているうちに、

コンビニに着いた。

 

友人らは俺が夢遊病だの

なんだのと馬鹿騒ぎしていた。

 

『キャー!!!』

 

車を出た時、

 

叫んでいる友人の

姿があった。

 

「どうした?」

 

友人は後退りしながら、

車を指差した。

 

そこには、

 

車全体にびっしり付いた、

小さな手形があった。

 

それから肝試しには

行くことはなくなった。

 

未だに原因は分からない、

と聞いた時、

 

一人で車に乗るのが

怖かった・・・。

 

(終)

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