前方から歩いてくる女の幽霊
道を歩いていると、
前から女の人が歩いて来た。
その女の人は
ズボンの膝が破れ、
そこから血をダラダラと
流していた。
すぐに、
生きてる人間じゃないと
気が付いたので、
目を合わせないようにした。
過去の経験などから、
この幽霊に家まで憑いて
来られたりしたら嫌なので、
色んな所を寄り道したりして、
夜遅くにやっと帰宅。
しかし、
家の前まで行くと、
なぜか自分の部屋の
電気が点いている。
不思議に思いながら
自室へ入ると、
そこには昼間に見た、
膝から血を流した女が
待っていた。
そして一言、
「遅いよ」
・・・と。
(終)
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