首を絞められる夢から覚めた時

首を絞める

 

悪夢を見た。

 

ただひたすら手で首を

絞められている夢。

 

首を絞めている相手の顔は、

モヤがかかったかのように見えない。

 

振りほどこうと

必死に相手の手首を掴むも、

 

一顧だにされず、

意識が少しずつ薄くなるだけだった。

 

目が覚めたのは夢の中で、

意識が途切れたと同時だった。

 

思わず首に手をやる。

 

嫌な汗が身体を包んでいる。

 

これで首に手形の跡でも残っていれば、

それこそ怪談話だ。

 

そう思いながら洗面所で服を脱ぎ、

鏡に目をやった刹那、凍りついた。

 

残っていた。

 

紫色の手形の跡がくっきりと。

 

首ではなく『手首』に・・・

 

そして、まだ夢の中。

 

(終)

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