一人暮らしの彼女の部屋から
友人から聞いた恐ろしい話。
その友人が今の彼女と付き合い始めて
間もない頃、
一人暮らしをしている彼女の部屋へ
遊びに行ったそうです。
二人で夜遅くまで飲みながらだべり、
友人が「ちょっと風呂借りていい?」、
と浴室へ向かいました。
浴室の明かりを点け、
扉を開ける。
すると、
妙な違和感を感じたそうです。
ふと上を見ると、
天井裏のフタが少しずれて
開いていたんです。
単なる好奇心と酔っていたこともあり、
友人はその天井裏を覗いてみた。
そこは案外広く、
人が一人二人くらいは入れるほどで、
何本もの管が通っていました。
そしてゴミがいくつか散らかっているだけ。
「・・・ん?ゴミ?」
不思議に思って手に取ってみると、
それはコンビニで普通に売っているような
パンやおにぎりのゴミでした。
友人は彼女を呼び、
「お前なんでこんなところに
ゴミ捨ててんの?」
と聞くと、
「え?そんなゴミ知らないけど。
てか、何してんの?(笑)」
と彼女。
(・・・じゃあ前の住人の仕業かなぁ)
などと思いつつ、
そのゴミの賞味期限に目をやると、
2日前になっていました。
「・・・・・・」
友人は一瞬、
思考が止まったらしいのですが、
すぐに貴重品だけを持ち、
彼女と部屋を出ました。
そして、
警察と彼女の実家へ電話を。
警察は、浴室と部屋の中を
全て調べてくれたのですが、
証拠はそのゴミ以外に
出て来なかったらしいです。
結局、彼女はそのまま帰らずに、
他の場所へ引っ越したそうです。
(終)