兄が連れて来た12歳年上の婚約者 3/3

水子地蔵

 

10歳くらいの大きい女の子が

私の前に立ち、

 

そのまま私を押しました。

 

私は後ろによろけました。

 

すると後ろからもう一人の大きい子が、

私のことを後ろから前に押しました。

 

(この子は男の子で10歳くらい)

 

今度は右から青いTシャツを着た男の子が、

私を横に押しました。

 

私が左によろけると、

 

今度は左からデパートで見た子に、

右に押されました。

 

私は6人の子供に囲まれており、

 

子供達はさらに私を睨みながら

近づいてきました。

 

もうダメだ・・・そう思った時、

 

エレベーターがオフィスのある階に着き、

ドアが開きました。

 

私はそこからの記憶がありません。

 

気がついたら社内の医務室のベッドに

横たわっていました。

 

後から聞いた話では、

 

私はエレベーターの中で

倒れていたそうです。

 

うちの会社はエレベーターのドアが開くと、

真正面に受付が見えます。

 

その受付の子が、

 

私がエレベーターの中で

倒れているのを見て、

 

助けてくれたそうです。

 

エレベーターの中には、

私しかいなかったそうです。

 

6人の子供達が、

 

この世の者ではないことは

分かっています。

 

でもなぜ私のところに来たのか、

分かりませんでした。

 

Mちゃんがいつも話をしている

青いTシャツを着た「たっちゃん」は、

 

一体何者なのか?

 

考えれば考える程、

分からないことだらけでした。

 

その日からしばらくの間、

 

私は会社で一人でトイレに行ったり、

エレベーターに乗ることが、

 

出来なくなりました。

 

私はこの日の出来事を、

家に帰って祖母に話しました。

 

「今度の休みにでも、

お寺さんに行ってみようかね」

 

と祖母は私に言いました。

 

その週末に祖母と、

家のお墓があるお寺へ行きました。

 

そのお寺は家から歩いて

10分程のところにありますが、

 

外は真冬で寒かったので、

私が車を運転して行きました。

 

車だと3分くらいなのですが、

なぜか、お寺に辿り着けないのです。

 

お寺への道は単純で

迷うことはあり得ないのですが、

 

道が少し狭いのです。

 

通ろうとした道の前方に

トラックが止まっていて通れなく、

 

Uターンしなきゃいけなかったり、

工事中で通行止めだったり・・・

 

普段なら車で3分の距離が、

小一時間かかりました。

 

住職さんを待つために、

大広間へ通されました。

 

5分くらいして、

住職さんが来ました。

 

私と祖母を見るなり、

 

「あれまぁ、

ここまで来るのに大変だったでしょう」

 

と言いました。

 

住職さんの後に付いて、

別室へ向かいました。

 

そこは10畳くらいの部屋で、

中央にテーブルが置いてあり、

 

奥には大きなお仏壇のようなものが

ありました。

 

「じゃあね、

まず、おばあちゃんから。

 

お孫さんはそこに座っててね」

 

住職さんは祖母をお仏壇のような

ものの前に座らせました。

 

私はテーブルのところで

二人を見ていました。

 

住職さんは呪文みたいなものを唱えながら、

祖母のまわりをグルグル回ったり、

 

祖母の後ろに立っては、

お経みたいなものをあげながら、

 

「あんたたちの居場所はここには無い。

上にあがりなさい」

 

みたいなことを言っていました。

 

30分くらいだったと思います。

 

終ってから住職さんと祖母は、

私のところに来ました。

 

「今日、ここに来るの大変だったでしょう」

 

「はい。

Uターンしたり遠回りしたり。

 

いつもなら3分で来れるところなのに、

1時間くらいかかりました」

 

「あのね、

アンタ水子の霊を6体しょっててね。

 

アンタがここに来たら

自分らが消されるのを知ってるから、

 

来させないようにしてたんだよ」

 

「え・・・?!

私、水子はいません」

 

と言うと、

 

住職さんはゴニョゴニョと

何かを喋りました。

 

そして、

 

「最近、新しい家族が増えただろ。

水子はそっから来とる」

 

と言いました。

 

義姉の子?

 

兄がバツイチの女性と

結婚したことを祖母が話すと、

 

6人のうち2人が義姉の子供で、

 

あとの4人はこの世に彷徨っている

同じ水子だと説明してくれました。

 

そして、

 

この水子達は成長している

とても怖い霊だと言いました。

 

その後、

 

私のお祓いを4人がかりで

してもらいましたが、

 

全部は祓い切れなかったそうです。

 

義姉が水子に「ごめんね」という

気持ちが見えていない限り、

 

子供は成仏しないと言われました。

 

「たっちゃん」と、

 

デパ地下で私の足に焼き鳥の串を

刺した子が義姉の水子だそうで、

 

この二人は成仏せずに、

お寺から姿を消してしまったそうです。

 

(逃げたらしい)

 

その後、

義姉に水子のことを話すと、

 

二人とも前夫のことがストレスで

流れてしまったと、

 

悲しげに話してくれました。

 

住職さんが言っていた通りに、

 

義姉が供養をしないといつまでも

この世に残って成長するから、

 

早くに供養をするよう伝えました。

 

義姉は「すぐに供養するから・・・」と。

 

その後、

しばらくは何も起こりませんでした。

 

私は姉が供養をしたものと

思っていたのですが、

 

先日、あの二人の子供を、

 

会社のエレベーターの外で

見てしまいました。

 

私は、

お祓いをしてもらった住職さんから、

 

肌身離さず持っているようにと

お守りを頂き、

 

それを首から下げているのですが、

 

お守りの影響か、

子供達は私に近づけないようで、

 

廊下からエレベーターの中にいる私を、

ドアが閉まるまで睨み続けていました。

 

たっちゃんの着ている青いTシャツと、

 

もう一人の子が着ている

白のランニングシャツが、

 

前に見かけた時よりも、

身体に合っていませんでした。

 

二人は確実に成長しているのでしょう。

 

そして、義姉にはあれ以来、

会っていません。

 

(終)

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