怖話ノ館(こわばなのやかた)
2016-9-5 08:30 [怖 67巻]
俺んちの実家は昔、
田んぼをやっていたんだけれど・・・
田んぼを造る時に、
水路の問題で大分揉めたらしいんだ。
だからなのか、
すぐそこに住んでいる者同士が仲が悪くて、
いざこざが絶えなかった。
でも、俺が生まれる頃には
田んぼをやっている家が極端に減って、
昔ほど険悪じゃなくなったらしい。
そして俺が10歳の頃、
田んぼがひとつもなくなったので、
水路の水を止めたそうだ。
どこかで田んぼを更地にして、
水路をむき出しにした家があった。
そのむき出しの水路から、
若い女性の骨が見つかったんだ。
その話を聞いていた婆ちゃんが、
ぽつりと言った・・・
「とうとう見つかったのかい」って。
深い理由はよく訊かなかったけれど、
おそらく婆ちゃんがその女性を
殺ったんだと思う。
・・・なるほどなあ。
水路に埋めちゃえば、
しばらくは見つかんないもんね。
俺も水路に隠せばよかった。
(終)
タグ:人骨, 死体遺棄, 水路, 田んぼ, 田舎
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