とある風俗店の開かずの部屋の秘密

洗体

 

その日から、優子さん(仮名)は風俗店で働くことになりました。

 

新人は必ず2階の部屋に控えるのが店のルールらしく、彼女も2階の1室に向かったそうです。

 

そこで、自分の隣の部屋のドアノブに、奇妙な御札が貼ってあるのを見てしまいました。

 

気になった彼女はボーイさんに、「あの御札はどうして貼ってあるんですか?」と聞いても、はぐらかされたそうです。

 

優子さんはその後、何日か勤務するうちにお姐さん方とも仲良くなり、この店でやっていけるかなと自信が出てきました。

 

仲の良いお姐さんと雑談していた時、ふと御札のことを思い出したので、御札が貼ってある部屋について聞いてみました。

 

すると、質問をした途端に嫌な顔をされ、そのままお互い無言になってしまったそうです。

 

そんなある日のこと。

 

優子さんは部屋で待機中、うつらうつらしていたそうです。

 

しばらくすると、隣の部屋から「ピチャ、ピチャ」と水の音が聞こえてきました。

 

「なんだ、やっぱり女の子が居るんだ。掃除でもしてるのかな?」と思い、お店も暇だったので挨拶に行こうと部屋の外に出ました。

 

しかし、隣の部屋のドアノブには御札が貼られたままで、外からは中に人の気配は全くしませんでした。

 

「変なこともあるんだな」と思ったそうです。

 

自分の部屋に戻ると、今度はまた隣の部屋から「ペタッ、ペタッ」と小さな子供がタイル貼りの床を歩くような音が聞こえてきました。

 

優子さんはその時、「これはおかしい。人間じゃない何かが隣には居る!」と思いました。

 

1ヵ月後、優子さんは新人扱いからレギュラー嬢に変わったことで、2階から上階に移ったこともあり、御札の部屋のことは忘れていきました。

 

それから数ヵ月後のこと。

 

人当たりのいい優子さんは新人さんともすぐ仲良くなっていき、ますます良い店だなと思って仕事に励んでいました。

 

そんなある日に突然、仲の良い新人の子が自分の部屋に入ってきて、「あの・・・姐さん、隣なんですけど少し変なんです。見てもらえませんか?」と言ってきました。

 

優子さんは言われるがまま2階に連れて行かれたところ、御札が貼られていたあの部屋は、御札が破られ中の様子が見えていました。

 

「まさか、あなた隣の部屋に入ったの?面接の時に言われなかった?」

 

ちょっと抜けている子らしく、御札など気にせずそのまま部屋を間違えて入ったらしいのです。

 

「姐さん、あそこに変なものが・・・」

 

覗いてみると、石で作られた小さなお地蔵さんがタイル張りの床に埋め込まれていました。

 

優子さんは、やっと今までのことが理解できました。

 

「この部屋には子供の霊が歩き回っていたんだ・・・」

 

後で聞いたところによると、その部屋では昔、妊娠中の女の子が流産してしまったそうです。

 

その後、その部屋では水子の霊が出るので、供養のためにお地蔵さんを置き、部屋には誰も入れないようにしたと聞きました。

 

優子さんはそんなこともあってか、その店を辞めてしまったそうです。

 

(終)

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