物置で見つけたボロボロの短刀
当時、私は小学2年生でした。
ある時、子供によくある興味というか、探検心で物置に入ってみたのです。
そこで私は刃こぼれし錆び付いた『短刀』を発見しました。
幼き私は「良いもの見っけ!」と喜び、それを玩具にする事にし、振り回して遊んでいました。
幸い、錆びつきが酷く、紙一枚すら切れない代物だったので、安全とは言えなくとも危険では無い、と判断したのでしょうか・・・。
親に見つかれば取り上げられると思った私は、誰にも言わず、秘密にしていました。
そうして、たまに物置から引っ張り出しては遊んでいたのですが、ある日、ふと刀身を見てみると、黒だか赤だか分からない色の液体が付着していました。
その頃の私は細かい事は気にしない性格だったので、その液体を洗い流し、遊びを続行しました。
遊びを終え、元の場所に置いて物置の扉を閉めました。
次の日も物置から短刀を出そうと入ってみると、置いたはずの場所にはありませんでした。
数時間ほど探しては見たものの、どこにも無い。
諦めて自室へ戻ってTVゲームでもしようと思った時、左手に違和感を感じました。
見てみると、手首に薄っすらと残った刃物を押し当てた様な傷跡と、前日の刀身に付いていた赤黒い血のような液体がべったりと・・・。
その後、短刀は幾ら探しても見つかりませんでした。
今も傷跡は残っていますが、生活に支障はないし、他人に見られても自殺未遂者と勘違いされる程度なので傷跡の事は気にしてはいません。
ただ、あの出来事自体が不可解だったので、未だ気にはなっているのです。
(終)