旦那っぽいモノが度々帰って来る
これは、現在も進行形の不気味で不可解な体験話。
家には旦那が度々帰って来る。
出張中や帰省中で明らかに帰って来ないはずの旦那が・・・。
正しくは、『旦那っぽいモノ』。
いつか入れ替わったりでもしたら
ある時はカナダから国際電話で話した5分後に、「ただいま~」と帰って来た。
時間的な不自然がなければ絶対に疑わないくらい、旦那そのものが帰宅する。
そして、いつの間にか消えている。
ご飯の準備など、視界から外したタイミングで消える。
結婚する前は一緒に住んでいてもそんなことはなかったので、もしかすると今住んでいる『家』が悪いのかもしれない。
最近は慣れてしまって、というより身構えてしまい、本物が帰って来ても疑ってしまう。
文章だと伝わり難いかもしれないけれど、ただただ怖い。
旦那に話しても信じてくれない。
一度、旦那が不在の時に友達に泊まりに来てもらったら、その時は帰って来なかった。
仮に生霊なら旦那本人だからまだ気が楽だけれど、旦那に擬態した『何か』だったらと思うと不気味でたまらない。
旦那がずっと家にいる日は安心しているけれど、「いつか入れ替わったりでもしたら怖いな」などと、一人で飛躍して怯えている。
ビデオやICレコーダーなどで状況を撮ることを友達に勧められたけれど、決定的な感じがして、つい避けてしまう。
でも以前、旦那が会社へ出勤している間に、家のポストに配られていたチラシの裏に旦那っぽいモノが落書きしていて、それを本人に見せたことはある。
当の旦那は私に担がれたと思ったらしく、何事もなく笑って捨てていたけれど・・・。
(終)