オバケが見えていた小さかった頃
オバケって本当にいると思います。
まだ小さかった頃、
私にはお姉ちゃんが見えていました。
いつも同じ汚い服を着て、
一緒に住んでいました。
でもある日、
お姉ちゃんは見えなくなりました。
しばらくして、
パパとママが宝くじを当てました。
貧乏だったからそんな白昼夢を
見たのだと言われました。
今はとっても幸せです。
でもそろそろ宝くじのお金が
無くなるって聞こえてきました。
また貧乏になっちゃうのかなあ。
(終)
解説
お姉ちゃんは保険金を掛けられて、
両親に殺されてしまった。
まだ小さかった私は、
お姉ちゃんをオバケだと思っている。
保険金も手に入った後に
宝くじも運良く当たり、
しばらくは裕福に暮らせていたが・・・。
そろそろお金が尽きそうなので、
私の命も保険金と引き換えにされる。
スポンサーリンク