躍っていた血だらけの女の幽霊

包丁

 

これは、本当にあった怖い話。

 

またこれらの事件には、ある一人の人物が深く関わっていた。

 

◆1話(はじまり)

昭和55年(1980年)のこと、高校生たちがアパートの一室で麻雀をしていた。

 

ふと一人が何気なく窓の外を見ると、女性が長い髪を振り乱して踊っている。

 

もちろん、その瞬間は「えっ?」と思ったそうで。

 

その部屋はアパートの2階で、麻雀中だった彼の座った状態で見える窓の外は”空中”のはず。

 

そう、女性は空中で踊っていたのだ。

 

その場にいた皆が大騒ぎになった。

 

次の瞬間、躍っていた女性が飛んで来るや、部屋の窓ガラスにへばり付く。

 

ガラス越しに見るソレは、“血だらけの幽霊”のようだった。

 

もう部屋の中はパニック状態がピークに。

 

その頃、隣の部屋の住人は、「隣が騒がしいのでシンナーでもやって騒いでいるんだろう」と思い、その部屋に怒鳴り込んでいく。

 

ただ、その隣の住人がドアを開けっ放しにしていた為、血だらけの女性の幽霊も部屋に入って来てしまった。

 

何人かは窓から飛び降りて逃げた。

 

隣の住人は腰が抜けて動けないようだった。

 

そしてこの幽霊が何者なのか、意外にもすぐに判明する。

 

血だらけの女性の幽霊は、5年前にその部屋で当時小学5年生の男の子に刺し殺された人だった。

 

部屋から逃げ出した一人が警察に通報して、警察官も数人がやって来て、その日は周辺中が大騒ぎになったという。

 

次の日、新聞にその”幽霊騒ぎ”が掲載された。

 

◆2話(事件の詳細)

幽霊騒ぎの5年前の昭和50年(1975年)12月21日の日曜日、青森県八戸市で叔母の所に遊びに来た小学5年生(11)が、同じアパートの女性(29)が外出したのを見て部屋に侵入。

 

テーブルの上の5万円を盗もうとしたが、戻ってきた女性が「泥棒!」と叫んだ為、台所の包丁で数回刺した。

 

男の子は逃げようとしたが、女性が血だらけになったまま捕まえようとしたので、男の子はさらに台所にあった別の包丁で合計20カ所を刺して女性を殺害。

 

逃走したが、翌日に空腹で戻ってきた時に捕まった。

 

この少年については、この2年前にも友達の家で火遊びをして3軒全焼させている。

 

学校での成績は中くらいで、内気な性格だったという。

 

殺害された女性は刺されたり切られたりしたが、致命傷は首の動脈を切られたことによるものだった。少年犯罪データベースより

 

◆3話(32年後)

平成19年(2007年)6月28日の午前10時55分頃、青森県八戸市上組町のアパート1階の会社員澤田秀人さん(43)方で、妻と長男、二男、三男が死んでいるのを訪ねてきた親族が見つけた。

 

秀人さんは行方がわからなくなっていたが、県道脇に停車していた乗用車内にいるところを岩手県警の捜査員に発見される。

 

職務質問を受けた直後、車を後進させて捜査車両に衝突させ、さらに自分の首を刃物で切り、窓を壊そうとした捜査員を振りきって車ごと約10メートルの崖下に転落。

 

間もなく死亡が確認された。

 

調べによると、アパートで殺害された4人のうち、奨君と長男直弥君(13)は子供部屋、妻の真由美さん(46)と三男耀君(6)は寝室で死亡。

 

司法解剖の結果、奨君だけが首を刺されたことによる失血死で、他の3人は首を絞められたことによる窒息死だった。

 

同署は、4人の殺害にいずれも澤田容疑者が深く関与しているとみている。※事件当時のデーリー東北新聞社の記事より一部引用

 

まとめ

アパートで女性を殺害した当時小学5年生の男の子は、32年後に自らの家族4人を殺害し、その後に自殺した澤田秀人である。

 

(終)

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