ドライブ中に怖い話をしていたら
友達から聞いた話で
一番怖かった話です。
その友達をA子とします。
A子とA子の彼氏、そして
B子とB子の彼氏の4人で
ドライブに行きました。
そのドライブでの
帰り道の事です。
夕焼けも終わって、
だんだん辺りが
薄くなってきた頃、
A子達の走っている車も
その前後の車も、
ライトを点けました。
一日遊んだ後だったので、
運転していたA子も含め、
みんな眠くなっています。
そこでA子が、
みんなで怖い話をしよう
と提案しました。
一人づつ順番に、
人から聞いた話や
自分の体験等を語って、
その場は盛り上がっていました。
辺りはすっかり
暗くなりました。
その時、すれ違った車に
パッシングされました。
ただのパッシングではなく、
何故かしつこく何度も
パッシングされました。
A子は何だろうと思いましたが、
みんなは話に夢中で
気が付いていないようでした。
半ドアかな?とも思いましたが、
大丈夫そうです。
ライトもちゃんと点いています。
そんなことを考えていると、
後ろの車がいきなりブーブー!と、
クラクションを鳴らしてきました。
そしてまたパッシング。
何事かと、
今度はA子の友達や彼氏も
気が付いたようです。
でもその時は、
脇に車を寄せるくらいの
幅が無かった為、
車を止める事が出来ず、
そのまま走っていました。
すれ違いざまに、
何かを叫んでいく
人までいました。
信号が赤になっているところで、
ようやく車を止めることが
出来た時、
隣の右折車線に入った車が
A子達の車の横に付けて来て、
窓を開けて何か言っています。
A子が窓を開けて、
話を聞きました。
信号が青に変わり、
隣の車は行ってしまいましたが、
A子は青ざめた顔をして、
なかなか車を走らせようとしません。
B子がどうしたの?
何だって?と聞くと、
A子は・・・
私達の車の上に
子供が乗っていたんだって。
でも、それを言おうと思って
隣に車を止めてみたら・・・
居なくなってたんだって。
(終)