お爺さんと軍服を着せたマネキン

マネキン

 

小学生の頃、

近所にボロい家があった。

 

そこにはお爺さんが一人で住んでいた。

 

お爺さんは戦争に行った時の軍服を、

マネキンに着せていたんだ。

 

そのマネキンの表情は、

なんとも言えない無表情で不気味だった。

 

友達らとある日の夕方、

そのボロい家の探検に行くことになった。

 

お爺さんが家から出て行くのを見届け、

その家に窓から入った。

 

目的はもちろん、

その軍服を着たマネキンを見るためだ。

 

家の中に入ると、

何とも言えない異様な臭いがした。

 

そしてついに、

マネキンのところにたどり着いた。

 

着せている軍服の太ももの辺りには、

べっとりと血が付いていた。

 

血を見ただけでビビってしまった。

 

友達の一人が勇敢にも、

その血の付いているところを触った。

 

すると、

なんとその血が手に付いたんだ。

 

戦争なんてもう何十年も前のことなのに・・・

 

なんとなく、

マネキンがにやけた様な気がした。

 

怖くて動けなくなった。

 

やがて窓越しには、

お爺さんが帰ってくるのが見えた。

 

どうにか急いで逃げた。

 

そして、

 

もう二度とあの家の話はやめよう、

と言って別れた。

 

しかし次の日、

 

一緒に行った友達の一人が、

学校を休んでいた。

 

なんでも、朝学校へ行く時に、

車にひかれて足の骨を折ったという。

 

その日の夕方、

病院へお見舞いに行った。

 

幸い、足の骨を折っただけで、

頭は打っていなかった。

 

そして、友達らと雑談などしながら

ワイワイやっていた。

 

ところが一時間くらい経った時、

ベッドの上の友達が急に、

 

「ググ・・ギギギ・・・グギギ・・」

 

と意味不明なことを言い出した。

 

その状況に怖くなり、

急いで看護婦さんを呼んだ。

 

その時、

 

部屋にいた友達の一人が、

病室のカーテンを開けたんだ。

 

すると、

お爺さんがこちらをじっと見ていた。

 

昨日は顔を見られていないはずなのに・・・

 

(終)

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