幼い兄弟が貰ったクリスマスのプレゼント

プレゼント

 

今日はクリスマスイブ。

 

この日の街は華やかに色づき、

賑やかな音楽が辺りに響く。

 

クリスマスカラーが柔らかく反射した道には

プレゼントを抱えた笑顔の子供たちが歩き、

 

街には沢山の笑顔が溢れる。

 

そんな聖なる夜に、

レンガ作りの美しい家からケンカのする声が。

 

それは、

ある幼い兄弟のケンカだった。

 

「お前はそれで良いのか?!」

 

兄の責め立てる声が街に響く。

 

そのケンカの内容とは、

 

両親からそれぞれが貰った

クリスマスのプレゼントについてだ。

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兄だけが知らなかったこと・・・

兄は欲しかった自転車とパソコンに、

さらには今流行りのゲームも貰った。

 

しかし2歳離れた弟には、

小さなミニカーが1つだけだった。

 

「俺はこんなにも貰っているのに、

なんでお前は怒らないんだ!

 

歳もそんなに違わないし、

絶対におかしいじゃないか!」

 

弟想いの兄は、

責めるように弟に問い掛ける。

 

しかし弟は、

 

「僕はこれで大丈夫だから・・・」

 

の一点張り。

 

そんな控えめな弟に、

兄は悲しくなった。

 

こんな理不尽な扱いを受けても

全く怒りを覚えない弟に、

 

「どうしてなんだ!

 

うちは貧乏な訳じゃないし、

お前だって自転車を欲しがってた!

 

ゲームもやりたがってた!

理由を言えよ!」

 

すると弟は、

無表情のまま重い口を開いた。

 

「だって、僕はガンじゃないし・・・」

 

兄はもう長く生きられない。

 

そして兄が貰ったプレゼントの全てが、

いずれ自分の物になるのを弟は知っていた。

 

(終)

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