衝撃の結末を迎えたストーカー事件

怖い女

 

日本でも、ストーカー事件は急増している。

 

そんな中で、衝撃の結末を迎えたストーカー事件を紹介しよう。

 

この事件を担当した、(株)ジャパン・プライベート・サービスの樋渡氏に話を聞いた。

 

1998年1月、都内に住む山本さん(仮名)が会社から帰宅すると、彼のアパートの部屋の前に一人の女性が立っていた。

 

彼女は山本さんが以前に少しだけ付き合ったことのある慶子(仮名)という女性で、半年前に山本さんから別れを切り出し、もう会うことはないはずだった。

 

ところが、慶子は山本さんを忘れることが出来ず、毎日のようにアパートを訪れるようになっていた。

 

あまりにしつこく毎日のように姿を見せる慶子を気味悪く思った山本さんは、樋渡さんの会社へ相談に訪れた。

 

最初は樋渡さんも、悪質なものではないだろうということで、「様子を見るように」と山本さんにアドバイスをしたという。

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慶子の望んだ形とは・・・

ところが1ヵ月後、山本さんが家に戻ると部屋の前には慶子の姿がなかった。

 

安心してドアを開けて部屋に入った山本さんだったが、彼はそこで息を呑む。

 

慶子は部屋の中で待っていたのだった。

 

管理人にドアを開けてもらったという慶子に山本さんは、「俺にはもう彼女が出来たので、いい加減彼女面をするな!」と思わず怒鳴ってしまった。

 

すると慶子は突然立ち上がり、片手に持っていたカミソリをゆっくりと持ち上げ、何故か微笑みながら自分の手首に降ろした。

 

驚いた山本さんは慶子を病院に運び、一命を取り留めた慶子はそのまま入院することになった。

 

慶子のこの異常な行為が恐ろしくなった山本さんは、慶子が入院している間に東京での仕事を辞めて実家のある長野県に引っ越した。

 

ところが引っ越してから3ヵ月後、彼は想像を絶する恐怖に襲われることになる。

 

仕事から戻って家族のくつろぐ居間に行くと、なんとそこには慶子が楽しげに家族と話していたのだ。

 

驚きのあまり声の出ない山本さんに、母親は「あなたのお姉さんになるのよ」と言った。

 

慶子は立ち上がり、「はじめまして。慶子です。よろしくね、弘さん」と言った。

 

慶子は、山本さんの兄と結婚することになっていたのだ。

 

ストーカーが自分の兄と結婚するという、信じられないような結末。

 

慶子はその後、本当に結婚して子供までもうけたという。

 

これで2人は一生付き合い続けなけらばならないのだ。

 

これが、慶子の望んだ形だったのだろうか・・・。

 

(終)

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