毎晩男の霊がやってきて自分を犯す

布団

 

寺生まれのおばちゃんの話。

 

知人のおばちゃんにはちょっとした力があり、『祓い屋』のようなことをやっている。

 

嫁に行った後も、お寺で対応できないような心霊相談が来ると、おばちゃんに回すことになっているのだそう。

 

少し前、お寺から一組のカップルが紹介されてやって来た。

 

やつれて生気のない女性を、男性が心配そうに支えている。

 

彼の話では、彼女の部屋に“毎夜男の幽霊が出る”という。

 

・・・が、彼が泊まると出ない。

 

彼女は「気にしないで・・・」と言うが、日々やつれていく彼女を見ていられず、無理やり連れてきたらしい。

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その男が来るのが待ち遠しく

おばちゃんの見たところ、女性には何も憑いていない。

 

しかし、「気にしないで」、「なんでもない」を繰り返すばかりの彼女が気になり追求すると、男性が席を外す条件で語り始めた。

 

曰く、毎晩男の霊がやってきて自分を犯すのだという。

 

軽い金縛りで始まり、胸を触り下も触る。

 

最初こそ驚いて嫌悪感もあったが、とにかく気持ち良くて、自分からも貪るように求めてしまった。

 

夢かと思ったが、翌朝目覚めると全裸でシーツがぐっしょりと濡れている。

 

自分がおかしくなったかと思ったそうだ。

 

しかし毎晩同じことが繰り返されるうちに、その男が来るのが待ち遠しく感じられるようになった。

 

仕事中も、恋人と会う時も、一日中、とにかく一刻も早く家に帰って眠り、あの男に抱かれたい、と。

 

おばちゃんが「日常生活に支障が出てる以上、祓うしかないね」と言うと軽くためらい、「あの・・・せめて週に2回くらいだけ来てもらえるように頼めませんか?」と言ったというからどうかしている。

 

その後、おばちゃんは祓うため彼女の部屋に行ったが、何の気配も感じられない。

 

精神的な問題か?と思いながらも、その日はおばちゃんがそこで寝ることに。

 

すると、夜中に早速金縛りに遭い、何者かの手が胸と股に伸びてきた。

 

おばちゃんが言うには、気を失うかと思うほどに気持ち良かったそう。

 

すぐに金縛りは解け、男の背に手を回し、キスをし、いざ挿入という時に男がビクッと震えて消えた。

 

この男、実は幽霊でも彼女に執着している生霊ですらもなく、寝ながら幽体離脱して遊んでいた普通の若い男だという。

 

たまたま彼女と波長が合い、いい思いが出来たから道が出来たのだろう、と。

 

「あの時、人違いだって気づいたんだろうね。向こうもはっきり見えるわけじゃないから手探りでしょ」

 

豪快に笑うおばちゃんが、続けて恐ろしいことを言った。

 

「あんまりいいもんだから捕まえて側に置こうかと思ったのに逃げられちまってな」

 

ただ幽体離脱していた普通の若い男が、元の体に戻れず50代婆の慰み物として飼われていた可能性もある、という事実。

 

これが一番怖かった。

 

なんだか生々しいし。

 

ちなみにそれ以降、彼女の部屋に男は出ないそうだ。

 

(終)

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