彼の部屋に泊まった時に体験した話
これは、一人暮らしをしている彼の部屋に泊まった時に体験した話です。
夜21時頃、彼が友達に呼び出されて出掛けて行きました。
私は先に寝ていようと思い、布団に入ってゴロゴロしたり携帯を突いたりしていました。
そして彼が出掛けて1時間ほど経った時、いきなり彼のエコーがかった声で「アヤコ~アヤコ~」と私の名前を呼ばれました。(名前は仮名)
ですが、彼はまだ帰って来ていません。
私はすぐに、「これはヤバイやつだ!」と思いました。
彼の部屋は不気味
金縛りにはならなかったので、声のする方とは逆の方に体を向けて布団にくるまり、ひたすら無視しました。
しかし、声はだんだんと近づいてきて、しまいには頭に直接語りかけてくる。
「絶対に返事をしてはいけない」と強く思いました。
しばらくした頃、声が聞こえなくなりました。
私は壁の方を向いて、そっと布団の隙間から壁を見ていた。
ちなみにですが、布団は壁から数センチ離れています。
もう大丈夫かな?と思った瞬間、私の目の前を透き通った足が歩いて行きました。
横になっていたせいで、ふくらはぎまでしか見ていないのですが・・・。
その日の不可解な体験はそれで終わりましたが、他にも色んなモノを見たり聞いたり金縛りに遭ったりと、彼の部屋は不気味です。
彼も何度かそういった体験をしているようでした。
今はその不気味な部屋で同棲しているのですが、最近はこれといった不可解な現象はありません。
これは聞いた話で本当かどうかは分からないのですが、数十年前にこのアパートの1階で火事が起き、2人が亡くなられたとか。
そして、私達が住んでいるのはその真上の部屋になります。
(終)
類似した別のお話
先の体験談と似たような話をよゐこの濱口がしていた。
付き合っていた彼女と同棲していた頃、仕事を終えて帰ると、彼女が怯えながら「本物の濱口君?」と訊いてくる。
何事かと話を聞くと、濱口が仕事に出て行った後、彼女がベッドで寝ていたところ、数分もしないうちに濱口の声をした何かが「ただいまー」と言って部屋に入ってきたという。
その何かは「起きてえな、帰ってきたで」と彼女にしつこく声をかけてくるが、これは返事をしたらやばそうだと判断した彼女は、ずっと知らんふりをしていた。
その何かはそのうち諦めて去ったが、本物の濱口が帰ってくるまで計5回、同じようにして現れて彼女に声をかけ続け、最後には「やっぱバレたか」と言い残して消えたという。
(終)