真夏のヒッチハイカー
「やれやれ、 乗せてもらえて助かりました」 青年はナップサックを 背中から降ろして、 エアコンの効いたパトカーの ハンドルを握っている、 保安官の隣の助手席に 乗り・・・
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「やれやれ、 乗せてもらえて助かりました」 青年はナップサックを 背中から降ろして、 エアコンの効いたパトカーの ハンドルを握っている、 保安官の隣の助手席に 乗り・・・
「どういう事だよ・・・」とカズヤ。 こっちが聞きたいくらいだった。 近づいて確認したが、 間違いなくあの変態一家の キャンピングカーだった。 周囲の明るさ、車の通過する音などで ・・・
駐車場から上りと下りに続く車道があり、 そこを下れば確実に国道に出るはずだ。 しかし、再び奴らのキャンピングカーに 遭遇する危険性もあるので、 あえて森を突っ切る事にした。 街はそんなに遠くな・・・
用を足しに来ただけであってくれ、頼む・・・ 俺達は祈るしかなかった。 しかし、一向に女の子の泣き声が 止まらない。 あの子が変態一家に、 どうにかされるのではないか? それが気が・・・
ひとしきり爆笑した後、 森独特のむせ返る様な濃い匂いと、 周囲が一切見えない暗闇に、 現実に戻された。 変態一家から逃げたのは良いが、 ここで遭難しては話にならない。 樹海じゃあるまいし、 ま・・・
双子のオッサン達は 相変わらず無口で、 今度は棒付きのペロペロキャンディを 舐めている。 「これ、マジでヤバイだろ」 と、カズヤが小声で囁いてきた。 俺は相槌を打った。 &nbs・・・
「こんな田舎のコンビニに降ろされたんじゃ、 たまったもんじゃないよな。 これならさっきの人の家に、無理言って 泊めてもらえば良かったかなぁ?」 とカズヤ。 確かに先ほどのドライバ・・・
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