怖 89巻（全20話）

  去年の夏、会社で残業していた時の話。   仕事が一段落したので喫煙室で一服していたところ、横から手を突き出されて「火、貸してください」と言われた。   だが、ライターを出して視線を向ける・・・

「喫煙室で一服していると･･･」の続きを読む

  先日、同窓会で聞いた話。   田辺君（仮名）はお父さんを小学生の頃に事故で亡くし、それからはずっと母子家庭だそうだ。   田辺君自身はそんな環境どこ吹く風といった感じで、学級委員をやった・・・

「母の想いがこもった猫のぬいぐるみ」の続きを読む

  アメリカの都市伝説からひとつ。   ある大学生の青年が、進級に関わる試験の前日に彼女に振られてしまった。   落ち込みながらも翌日の試験の為に勉強を始めるが、寮のルームメイトから飲みに行・・・

「落第を覚悟したルームメイトが進級できたワケ」の続きを読む

  何でも拾ってくる親父の話。   １０年ほど前に、親父が川から木彫りの大黒様を拾ってきた。   どうやら『大黒様＝縁起がいい』と思ったようで、簡単に洗って床の間に飾った。   そ・・・

「木彫りの大黒様を拾ってきた親父の異変」の続きを読む

  去年、私は仕事で失敗が続き、厄年は来年なのに何故だろうかと調べた末に、前厄という存在を始めて知った。   すぐさま会社に３連休をもらい、遠い田舎の実家まで帰省した。   帰省した次の日、・・・

「寝静まった頃に現れたダッガコドン」の続きを読む

  小学５年生の頃の話。   その日は林間学校でした。   皆で作るご飯、お泊まり、とくれば後は肝試し。   男女３人ずつの６人グループを作り、森の中を懐中電灯だけで散策して宿舎に・・・

「林間学校での肝試しで見てしまったもの」の続きを読む

  これは、『日本残酷物語』という、民俗学系統の本に載っていた実話である。   明治以降も、乞食に対する対策は放置されていた。   しかし、彼らが辛くも生き延びられたのは、昔の村々では現在ほ・・・

「村の乞食が生き延びていく為に」の続きを読む