怖 96巻（全20話）

  私の実家には、代々伝わる『相手に悪夢を見せる子守唄』というものがある。   何処の言葉なのか分からないけれど、それは詩吟とかに近い感じで、ラジオ体操の曲ぐらい長さの唄。   唄を文字で書・・・

「代々伝わる、相手に悪夢を見せる子守唄」の続きを読む

  これは、知り合いが体験した話。   彼はかつて漢方薬の買い付けの為、中国の奥地に入り込んでいたことがあるという。   その時に何度か不思議なことを見聞きしたらしい。   「とあ・・・

「人の顔を持つ大蛇の正体は」の続きを読む

  これは、知り合いの体験話。   彼が仕事で山に一人籠もっていた時のことだ。   焚き火の前に座っていると、何処からか「おーい」と呼ばわる声がした。   怪訝に思って声の主を探し・・・

「その声の主は一本の古い松の巨木だった」の続きを読む

  親戚から聞いた放置子にまつわる話。   それは、まだ結核が『死病』だった戦前での出来事。   ご近所に若夫婦と幼児がいて、家族全員が結核を患っていたそう。   病気で働けない若・・・

「まだ結核が死病だった戦前の話」の続きを読む

  ５年程前まで、私は色々な国の同じ年くらいの子と文通していた。   アフリカのどの国だったかは忘れたが、これはアフリカ人の子と文通していた嫌な思い出話。   当時その子は１３歳で、私より年・・・

「１３歳のアフリカ人の子との文通で」の続きを読む

  俺んちの家系は、男が霊感ゼロに対して“女は霊感が強くなる傾向がある”らしい。   実際、俺も霊感は全くない。   親父は婿養子だから当然ない。   妹の・・・

「深夜の家を探検していると見てしまったもの」の続きを読む

  ふと、何年か前にあったドキュメンタリーを思い出した。   環境アレルギーを発症したという中年女性の星野さんの日常をテレビで紹介していた。（名前は仮名）   星野さんはそれまで何ともなかっ・・・

「環境アレルギーを発症した中年女性」の続きを読む