UFOと女の子(夏) 3/3
だからその日、 いつものように迎えが来て、 UFOから出て行こうとする 女の子に向かって、 僕は思い切って訊いてみた。 「ねえ、名前を教えてよ。 『宇宙人』じゃなく・・・
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だからその日、 いつものように迎えが来て、 UFOから出て行こうとする 女の子に向かって、 僕は思い切って訊いてみた。 「ねえ、名前を教えてよ。 『宇宙人』じゃなく・・・
「あなたはキミでしょ。 アンタでもあるし、 お前にもなるね。 それと、人間で、男の子。 たぶん私より年下ね。 今、お菓子を持っていて、 わたしのぜんっぜん『知らない人』・・・ &・・・
そろそろ二十世紀が終わろうかという 年の九月のことだった。 当時まだ十歳にもなっていなかった 僕はその夏、 一人の宇宙人に出会った。 僕が住んでいた街の外れには、 ・・・
最後の言葉。 僕は思い出す。 あの時、数字と共に Kが呟いた言葉があった。 『みさき、ゆか』 Kはそれを伝えに来たのだ。 けれど、それは生きている人間が 発した言葉・・・
目の前ではKが屈みこみ 人工呼吸をしている。 僕はその様子をただぼんやりと 眺めていた。 身体を起こしたKが、 びくり、と震える。 何だろうと思った。 そのままKは・・・
耳も済ませてみたけれど、 近くに車の気配はない。 停めた車の近くで、 Kが電柱を睨みながら 救急車を呼んでいる。 黒いバイクを苦労して起こし、 邪魔にならないように・・・
大学時代の 冬のある日のことだった。 その日の講義が終わってから、 僕は友人のSとKと三人で 心霊スポット巡りに繰り出していた。 言いだしっぺはK、 車を出すのはS、  ・・・
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