何の変哲もない町の写真を眺めていたら

街並み

 

夜の22時頃、風呂上がりに母が撮った写真を見ていました。

 

そこに、何の変哲もない”町の写真”が一枚ありました。

 

私は、「これどこで撮ったの?」と聞きました。

 

私の町には、昔ここらを統治していた将軍様が祀ってある場所があります。

 

その場所はこの町で一番高い所にあり、ある山の頂上です。

 

その山は町の境にもなっており、写真は頂上から見える隣町を撮ったものだそうです。

 

私は「ふ~ん」と言いつつ、しばらくその町の写真を眺めていました。

 

気付いたら、私が見ていた隣町の風景は、写真を通してではなく、実際に自分の目で見ていました。

 

突然のことに、何が起こったのか分かりません。

 

私はいつの間にか崖の縁に立っていたのです。

 

断崖絶壁。

 

落ちたら確実に死。

 

その時、地面が揺れたのか私の体が揺れたのか分かりませんが、崖から落ちてしまいました。

 

足を滑らした瞬間、私は崖にしがみ付き、必死で這い上がりました。

 

一体、何が起こっているのか・・・。

 

泥だらけになって家に帰ると、時刻は朝の6時でした。

 

昨夜の22時からの記憶が全くありません。

 

私はいつのまにか崖の縁に立っていました。

 

父と母に話したところ、とてつもなく驚いていました。

 

もしかして、『将軍様の呪い?』なんでしょうか。

 

町の写真はまだ手元にあります。

 

そして、これは今日あった出来事です。

 

(終)

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2 Responses to “何の変哲もない町の写真を眺めていたら”

  1. 匿名 より:

    将軍が統治していた町?
    守護や大名やなくて将軍?
    明治以前の律令制において将軍は征夷大将軍、つまり武家のトップを指すんやが
    将軍が直々に統治してる町なんかあらへん

    まあ広義に捉えるなら六十六国全てを将軍が統治してると言えるが
    幕領の話か?

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