何一つ不自由がないのに

 

私には、8年前から

体のある部分が無い。

 

でも、

私は何も不安は無い。

 

私は両足で歩き、

朝起きたら両手で顔を洗う。

 

そして物は目で見て、

話は耳で聞く。

 

何一つ不自由がないのに・・・。

 

しかし周りの人間は

私の実体を知ると、

 

「あり得ない!」

「あなたに自由は一つもない!」

「かわいそう!」

 

などと言い放つ。

 

このせいで、

 

私は親友や彼女と呼べる

人間は一人もいない。

 

別に分からないやつは

放っておけばいい・・・。

 

さて、明日も仕事だから

そろそろ寝るとしようか。

 

(終)

解説

実際に私(語り手)の体の一部が無い

という話ではなく、

 

「体」という漢字の

「ある部分が無い」

 

という引っ掛けのお話である。

 

つまり、この私には

「休」みが無い。

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