就職の面接がある日
今日は就職の面接がある日だ。
スーツや靴も新調したし、
ちゃんと目覚ましもセットした、
・・・はずだった。
電池が切れていたことに
気づかないとは情けない・・・。
もう、どんなに急いでも
間に合わない。
結局30分遅れで、
会場に着いた。
ドアを開けると同時に、
全員に謝りまくった。
「申し訳ありません遅れました。
申し訳ありません」
みんな睨んでいる。
「本当に申し訳ありません」
ひたすら謝ったけど、
みんな目が怖い。
そんなわけで面接は終始、
重苦しい空気だった。
遅れたのは確かに悪いと思う。
だけど、
創設以来の会社のモットーは、
アットホームと寛容だって
ホームページにも書いてあるのに。
面接はどうなったかだって?
もちろん全員不採用だよ。
(終)
解説
この話、
実は面接官の目線で
書かれている。
そう、
面接官が遅刻したのだ。
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「全員が睨んでいる」つまり面接官しかおらず、他の就活生は全員自分より遅刻していた。
っていう考えもありえそう