君の家の2階の部屋が気になるんだ

家

 

これは、私が成人した頃に住んでいた家での話。

 

その家の2階の部屋がなんとなく気持ち悪く感じて、あまり行きたくなかった。

 

なぜなら、部屋に入ると特に理由もなく、『顔半分を血に染めた青い作業服を着た男性が睨んでいる』というイメージが離れなくなるからだ。

 

ちょうどその頃、私は転職活動中で面接に行ったのだが、そこの面接官に面接が終わった後に呼び止められ、こう言われた。

 

「君、申し訳ないが不採用だよ。でもそれ以上に君の家の2階の部屋が気になるんだ」と。

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天袋の奥から出てきたもの

面接中にそんな話はしていないし、私は「はあ?」と思ったが、その面接官は「あまりにも嫌な気配がするから、自宅に着いたら何時でも良いから私の携帯にかけてきて」と、番号が書かれたメモを渡された。

 

私は疑問に思いつつも、内心では「不採用と言われたけど他の会社を紹介してくれるのかな?」と甘い考えを思い浮かべ、素直に帰宅後に電話をした。

 

電話に出るなりその人は、「うん、やっぱりね。2階の部屋の廊下に天袋があるでしょ?」と言ってきた。

 

当時の家には廊下の天井近くに収納があり、親と「廊下に収納って・・・。押入れなら聞いた事あるけど」と笑っていたので凄く驚いた。

 

その人は電話口で話を続ける。

 

「その奥に女性の肖像画みたいなのがあるはず。それを出してあげなさい。そして廊下に飾ってあげなさい」と。

 

まさかと思ったが、探すと出てきたのだ。

 

天袋の奥は思っていた以上に深い収納で、位置的には私が嫌なイメージが離れなくなる部屋の上に伏せるような状態で置かれ、それは綺麗な女性の絵だった。

 

絵の雰囲気としては、『3回見ると死ぬ』とよく言われている有名な女の人の絵に似ている。

 

※参考(画像①画像②

画像の閲覧は自己責任でお願いします。

どちらも『3回見ると死ぬ』と言われている有名な絵ですが、この話に出てくる絵はおそらく(画像①)の方だと思います。

 

その絵を少し横向きにしたような感じだった。

 

「多分その女性の関係者だと思うけど、絵を粗末にされてかなり怒っているから大事にしてあげてね。それと、あまりにも気になったから今回は電話で聞いたけど、今後は絶対にしないから電話番号は消しておいてね」と言われた・・・。

 

気になったので聞くと、その方の叔母様が拝み屋さんのような事をしていたらしい。

 

絵はうちの持ち物ではないので大家さんに聞いたが、「絶対に捨てないで欲しい!」ということ以外は何も教えてくれなかった。

 

しかも、引っ越す時に「この絵を貰ってくれないか?」と言われ、断ったはずがいつの間にかトラックに乗っており、その後も絵を巡ってしばらく押し付け合いの様になってしまった。

 

結局、あの絵は大家さんの息子さんが引き取りに来てくれたが、一体なんだったのだろう。

 

私としてはかなり怖かった。

 

あとがき

天袋から絵を引っ張り出してからの変化については、あの部屋で浮かぶイメージが「おじさんの顔が血まみれではなくなって無表情になっていた」というくらい。

 

また、絵を引き取りにきた息子さんは「迷惑をかけて申し訳ない」と言っていた。

 

息子さんにも絵の事を聞いたが、子供の頃からあるから詳しくは知らないという。

 

息子さんの年齢は40半ば~50前半くらいに見えたが、絵はそんなに古く感じなかった。

 

(終)

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