【特集】2023年・怖い話ランキング20
2023年(令和5年)1月~12月の期間に新規投稿した怖い話の中で、閲覧数の多かったものや私個人の好みから厳選して『20話』ピックアップしました。お暇な時などに、ごゆっくりと怖い世界をお楽しみください。
なお次回の投稿は、新年1月5日(金)からを予定しています。
おかげさまで2024年でブログ開始から10年になります。引き続き、『怖話ノ館(こわばなのやかた)』をどうぞよろしくお願い致します。
※12/30(土)~1/4(木)は新規投稿をお休みいたします
2023年・怖い話ランキング20
信じてもらえないかもしれないが、実際に体験した話。私は高校生くらいの頃から、よく妖怪や怪物が出てきたりする変な夢を見る。他にも予知夢的なものも。ある時のこと、何者から殺されそうになり、殺そうとしてきた相手を返り討ちにして殺す、という夢を3日も続けて見た。特に3日目に見た夢が鮮明過ぎて今でもよく覚え…
当時の俺は、以前から病気持ちだった妻に癌の転移が見つかり、度重なる入院と手術で気持ち的にも金銭的にも余裕がなかった。そんな中、家庭事情に理解のあった上司も異動になってしまい、本当に追い詰められていた。今振り返ると病んでいただけなのかもしれないが…。これは、この半年の間で俺に起こった出来事になる…
同僚の山崎さん(仮名)が自宅マンションで死んだ。浴室の照明を付け替えようとして小型の脚立に乗ったところ、脚部の接地面が滑って転倒し、頭部をバスタブに強打したよう。季節は初夏、ベランダの戸は開いており、浴室のドアも開いたままだった。無断欠勤が数日間続き、別の同僚が彼の自宅を訪ねて遺体を発見したのだが…
私は東京都の西にある市に住んでいる。これは、その市が地元の友人と私を含めた3人の計4人で、昨年末にお酒を飲んだ時に聞いた『でんでん』という話。話をしてくれたのは、地元の友人。友人は祖父から聞いたらしいが、この話を聞くと『でんでん』という者が夢に出てくるという。なんでもこの話を聞いてから数日以内に…
これは、うちの家の奇妙な話。俺が小学生だった頃のこと。木造二階建ての借家に、両親、姉、俺、祖父母、二人の叔母の計八人が暮らし始めた。俺の部屋は二階で、姉と一緒。その隣の部屋には両親。一階には居間と仏間、台所と部屋が一つ。また、その部屋と短い廊下で繋がった離れ家があった。部屋には二人の叔母、離れ家に…
私のクラスメートには『座敷わらし』がいた。誰にも見えなかったけれど、いたのだ。これは、小学4年生の時の話。通っていたのは、田舎のこぢんまりとした学校だった。私の学年は全員で62人。クラスは2つで、私は2組だった。3年生から4年生に上がる時、クラス替えがあった。といっても、たかだか62人。全員が顔見…
「あのー、ちょっと道を教えて欲しいんですけど」。深夜0時頃、コンビニに入ろうと車から降りたところで声をかけられた。後ろ髪が長い金髪の、白いシャツとジーンズで、微妙にヤンキーっぽい感じの若い男だ。「いいですよ。どこに行くんですか?」。コンビニの中で聞けよとは思ったが、まあいいかと答えた…
これは、3年前のことになる。当時21歳の俺は、高卒で就職して3年目に突入していた。その会社がいわゆるブラック企業で、技術系に配属された俺は、毎日8時出勤でほとんど終電帰り、休暇は月に1~2日という状態。当然いつもかなり疲れていたので、今思うと幻覚や幻聴の類だったのかもしれない。その日も現場での仕事…
これは、思い出すたびに長年ゾクゾクする怖い体験をした話。私は中学生の頃、いつも同じ4人グループで仲良くしていた。そのうちの1人の真奈(仮名)が少しだけ不良っぽく、ませていて、大学生と付き合っていた。ある日、真奈が「彼氏から友達も呼んでドライブに行こうって誘われた」と言うので、みんなで行くことに…
もう10年以上前になる。これは俺の地元の大学に、隣の県から進学してきて友人になった吉川の話。ちなみに吉川の地元は、当時テレビのチャンネルの数も3つくらいしかなくて、それは田舎だったそう。比べてここはチャンネル数がそれなりあったので、吉川はいつも「最高!」と喜んでいたのをよく覚えている。県外から来た…
これは、病室で見てしまった怪奇な体験話。2012年1月のこと、祖父が肺炎で入院した。もう年が年なので最後かもしれないと思い、泊まり込みでお見舞いに行った。6人用の大部屋だったが、同室していたのは30半ばの男性の鈴木さん(仮名)だけ。他の患者さんは次々に退院されたらしく、残ったのが祖父と鈴木さんだけ…
小さい頃の記憶ってほとんど残ってないんだけど、ひとつだけものすごく鮮明に思い出せるものがある。幼稚園の頃、俺は幽霊の女の子と遊んでいた。確か、その子の名前はリツコ。初めて会ったのは当時住んでいた団地の裏手に広がっていた芝生の空き地で、一人で遊んでいた時だった。彼女と出会い、しばらく一緒に遊んだ後…
これは、友人に聞いた話。彼は大学生の時、オカルトにはまっていたらしい。大学生のご多分に漏れず暇と体力だけはあった彼は、ある日に同じような仲間を集めて『百物語』を決行することにした。場所は彼の部屋。古式に則るなら百本のロウソクを灯さなければならないのだが、アパートでそれをするのはさすがに憚られた…
小学6年生の時、不思議な体験をした。あまり幸せな話ではないし、うまくも言えないけれど、誰かに聞いてほしい。私の家は築100年近くで、かなりボロく廃墟のようだった。そのせいか、ご近所の人達からはあまり良い目で見られていなかった。学校でもちょくちょく同級生に「汚い」とか「不潔」と言われたり…
15、鏡の向こうの恐怖と笑い
これは、池袋に住んでいた友人と体験した話。もうずいぶん前のことになる。池袋という土地は、繁華街を離れると急に田舎じみた様相を見せる。カラスが鳴いて土塀に止まっていると、ここが東京だということすら忘れさせる。言い換えれば、ずっと昔から変わらない場所。そういう場所が多いのには理由がある。工事が出来ない…
これは、知人に聞いた話。彼は若い時から、同い年の奥方と仲睦まじい夫婦として評判だった。残念ながら子供はなかったが、その分いつまでも恋人気分で、二人きりの生活を楽しんでいた。ところが、五十代半ばという若さで、奥方は不慮の事故で亡くなってしまった。彼は深く悲しみ、しばらくは食事も手につかないほどだった…
これは、家を新しく建てている頃に住んでいた『借家』での話。私は身体が弱いのか、すぐ病気になったりするので、いつも家に居た。外に出ると持病が悪化するから、いつも家に一人きり。その借家は2階建ての3LDKで、引越しの時にリビングの天井に”御札のようなもの”が貼ってあった。当時は私も子供だったので…
これは、本当にあった漫画のような体験話。俺は妻を1年前に亡くした。享年38歳。同い年の幼なじみだった妻の優子(仮名)は、それはそれは可愛くて、ガキの頃から「こいつと結婚してやる!」と思っていた。外見も年を重ねるにつれて、それ相応にどんどん綺麗になっていった。4歳から38歳までの優子とのツーショット…
これは、とあるデパートで聞いた話。そのデパートは創業が昭和の初め、地元民なら誰でもコマーシャルソングを歌えるという老舗。長い歴史がある分、いわくもある。一階北側の女子トイレは出るとか、屋上から飛び降りた人がいるとかの、眉唾な話がほとんどなのだが、一つ群を抜いて奇妙な話があった。『子供を車に乗せない…
私の住む集落の近くに、『犬の死ぬ道』がある。なんでも、そこを通る犬は死んでしまうのだそうな。大学1年生の頃のこと。夏休みに帰省すると、道で見知らぬ若い夫婦と会った。田舎の生まれ育ちの人ならわかるだろうが、人の少ない集落では誰もが顔見知りである。だから、余所から来た人はすぐにわかる。特に若い人は…
(終)
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