そこで幽霊が出るのは珍しいことではない

扉

 

俺自身は霊感も霊体験も無いのだが、フィリピン人の友人がわりと見る方らしく、色々と話を聞いた。

 

友人とは日本語と英語が混じった会話だったから内容を正しく伝えられていないかもしれないが。

 

ちなみに、俺はフィリピンに行ったことはない。

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「チャナクン!チャナクン!」

これは、フィリピン人の友人のジョシが日雇いで辺境の病院の雑用係りとして働いていた時のこと。※名前は仮名

 

病院といっても日本の様に厳密に管理された環境ではなく、野戦病院に近い様な職場だったという。

 

患者の中でも年寄りや幼児の死亡率が高く、身内のいない無縁仏やそのまま捨てられる子も多かったそう。

 

そういった仏をまとめて安置したり供養する『共同墓地』の様なものがあり、ジョシはそこの管理を主に任されていた。

 

そこは野外ではなく病院の地下にあり、床にはゴザの様なものが敷かれていて、いつも薄暗かったとのこと。

 

ある日の昼間、いつもの様に掃除と雑用をこなしていると、ザーッザーッと雨が降っているようなか細い音が聞こえた。

 

雨か?と思ったが、すぐに違うと分かった。

 

なぜなら、部屋の隅に何かが見えたからだという。

 

それは小さな赤ん坊で、ハイハイしながらゆっくりと近づいてきた。

 

ザーッザーッという音は、その赤ん坊が這っていた音だったのだ。

 

今でこそある程度慣れて平静でいられるが、当時のジョシはほとんど経験がなくパニックになっていた。

 

「チャナクン!チャナクン!」と叫び、すぐに部屋を出て他の職員に助けを求めたが、その職員には「そんなことで騒ぐな」と言われる始末。(チャナクンとは、あちらの言葉で『赤ん坊の幽霊』という意味らしい)

 

どうやら幽霊が出るのは珍しいことではないそうで、ジョシは内心「もう辞めたい・・・」と思ったそうだが、生活の為にやむなく仕事を続けた。

 

その後は活気のある町で定職を見つけたが、病院の雑用係りを辞めるまでの間に何度も老人や赤ん坊の幽霊を目撃したという。

 

(終)

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