カーテンの閉め忘れが招いた恐怖
あれは、高校2年の
夏の夜でした。
僕はその日、
部活の試合があり
凄く疲れていたため、
早く寝ようと、晩飯と風呂を
さっさと済ませました。
自分の部屋に行き
ベッドに倒れ込むと、
一気に眠気が襲い、
僕はカーテンを閉めずに
寝てしまいました。
そしてその時に、
カーテンを閉めないで
寝てしまったのが、
間違いでした。
僕は疲れているにもかかわらず、
なぜか夜中に目が覚めました。
物音ひとつしない、
静かな部屋・・・。
僕はカーテンが開けっ放しに
してある窓が気になり、
閉めようと思い、
起き上がろうとしました。
でもここで、
ある違和感に気付きました。
身体が動かない。
僕は「うわっ!金縛りかよ!」と思い、
必死にもがきました。
しかし、全く動きません。
それどころか、
余計に身体が重くなり、
どこからか誰かに見られている
視線も感じてきました。
僕はその時も、
窓に目を向けていました。
そして視線は、
その窓の方から感じます。
これはヤバイなぁと思った僕は
視線をずらそうとしましたが、
なぜか目が窓にいってしまう。
すると、窓の外に
何かが浮いてました。
それは人の頭で、
首から下が無いんです。
僕の部屋は2階なので、
誰かが覗いているなんて
有り得ません。
僕は、さっきよりも必死に
目を違う方へやろうと、
抵抗しました。
でも、やはり無駄。
そして、生首は
僕を見ていました。
額が割れ、
髪は乱れ、
血だらけの落ち武者
のような生首が・・・。
僕はその瞬間に
意識が飛び、
目が覚めると
朝になってました。
それ以来、
カーテンはいつも閉めて
寝る様にしています。
(終)