金縛りに遭ってる時に見たもの
これは、某合戦場跡地を旅行した
3日後に体験した話です。
リビングで寝ていたら、
夜中にふと目が覚めました。
時計を見ると、
2時くらいだったと思います。
「なんや、まだこんな時間か」
と、再び寝ようとすると、
違和感を感じました。
首から上と指先が少し動くくらいで、
体が全く動かないのです。
声を出そうにも、喉から出るのは
ひゅーひゅーという音だけ。
「これが金縛りかぁ~」
とか呑気に思いながら
周囲を見渡してみると・・・
ベランダに居ました。
真っ赤なオーラを纏って、
真っ赤な着物を着た、
小学生くらいの女の子。
赤くないのは
真っ黒な髪の毛だけで、
目も瞳も真っ赤なのです。
なにやら凄い形相で
私を睨んでいたのですが、
どうすれば良いのか
分からずに、
目を閉じて朝が来るのを
待ちました。
翌朝、
その女の子が立っていた
場所を見ると、
小さい羽虫が窓ガラスにびっしり
くっ付いて死んでいました。
人の形をかたどって。
夜の出来事は夢じゃなかった、
と確信しました。
とりあえず、その周辺には
沢山の塩を撒いておきました。
(終)
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