一晩を一人で過ごすことになった女の子

犬

 

都内の住宅街に暮らしている

12歳の女の子が、

 

両親の留守にする一晩を、

一人で過ごすことになった。

 

彼女は用心のために、

 

家中の窓という窓に

しっかりと施錠していったが、

 

一つだけどうしても

鍵を掛けられない

 

小さな窓があった。

 

どうしようかと少し悩んだが、

 

小さな窓だったし、

 

愛犬も一緒にいることだし

大丈夫だろうと思って、

 

そのままにしておいた。

 

しかし、夜半に

何かピチャピチャと、

 

水の滴るような音がするのに

気が付いて、

 

彼女は目を覚ました。

 

何が起こっているのか

不安だったが、

 

結局、それを確かめに行く

勇気はなかった。

 

その代わりに、

 

ベッドの下で寝ている

愛犬の方に手を伸ばすと、

 

手を舐め返してきた。

 

そのことを確認して

人心地がつき、

 

彼女は再び眠りについた。

 

翌朝に彼女は、

 

リビングで首を掻き斬られ

天井から吊るされている、

 

愛犬の無惨な姿を発見した。

 

水の滴るような音は、

 

犬の傷口から流れ出た血が、

床を打つ音だった。

 

そして、

 

愛犬がいたはずの

ベッドの下からは、

 

メモらしき一枚の紙切れが

見つかった。

 

『人間だって舐めるんだよ』

 

(終)

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