きっと人生初の心霊体験のはずなのに

山道

 

友人の母が今入院中なんだけれど、

入院先の病院がやや遠い。

 

バスは出ているが、

 

バス停から病院まで結構歩くうえに、

本数が少ない。

 

友人は車も免許も持っていない。

 

なので週末になると、

車も免許も持っている私が駆り出される。

 

渋滞に巻き込まれたくないからと、

いつも交通量の少ない山道を通るが、

 

そこの道を通る度に、

 

自称霊感のあるらしい友人は

“嫌な感じがする”と言う。

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ずっと幽霊を見たいと思っていたが・・・

でも私は霊感が無いのか、

 

見通しが悪くて熊が飛び出して来そうだ、

と思うだけで特に何も感じない。

 

だから今まで全く気にせずに、

その道を使っていた。

 

しかし、先日の日曜日、

見舞いに行った時は違った。

 

病院からの帰り道、

 

日が沈みかけて薄暗くなる頃に

山道に差し掛かった。

 

山の中という事もあり、

 

友人の言う”嫌な感じスポット”に

到達する頃には真っ暗になっていた。

 

「ああ・・・

やっぱりここら辺は感じ悪いわ・・・

 

なんか今日は特に気持ち悪・・・

ええええええ!?えっ!!

 

助手席から変な叫び声が聞こえた。

 

友人が窓の外を見ながら、

物凄く慌てて騒いでいた。

 

一旦止まった方がいいかと思って

速度を落としたら、

 

「死ぬ気で駆け抜けろ!!」

 

と無茶を言われて・・・

 

何気なくミラーで後ろを見ると、

車道に“何か”がいた。

 

ん?と思って振り返ると、

のっぺりとした全裸の人影のように見えた。

 

全体的に生白かったから全裸だと思ったが、

この時期に山道でその格好じゃ、死ぬ。

 

まさか、あんな場所で全身タイツ愛好家に

出くわす事もないだろうし・・・

 

何より、その人影の立っている位置や、

人影自体が上手く説明できないけれど、

 

何かが変だった。

 

騙し絵を見たような感じ・・・

とでも言えばいいのか。

 

とにかく、

普通に人が立っている感じとは違った。

 

その時は“変なのを見たな”と思っただけで、

 

そのまま通り過ぎ、

何事もなく無事に家へ帰った。

 

友人は終始騒ぎっ放しだったが、

 

“憑かれた”とは言ってなかったので

大丈夫だろうとは思っている。

 

よく考えると、

 

きっと人生初の心霊体験のはずなのに、

未だに恐怖感が湧かない。

 

その後に友人からも、

 

「見えたのに何でそんなリアクション薄いの?

怖くないの?」

 

なんて言われる始末。

 

今までずっと“幽霊見たい”と思っていたが、

 

あまりにも現実離れしていて

実感がないというか・・・

 

とりあえず何かあっても困るので、

もうあの道は使わないが。

 

(終)

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