呪いの存在を否定できない理由 1/2

 

私には、霊感と言われるものは

ないと思います。

 

なので、

 

この話にも幽霊やオバケの類は

一切出てきません。

 

ただ、私が見えていなかった

だけかも知れませんが・・・。

 

昔、まだ私が小学校5~6年生

だった頃のことです。

 

当時、誰もが知っている『こっくりさん』が

流行っていました。

 

オカルト好きだった私や、

私の友人達の間でも当然話題になり、

 

是非やってみたかったのですが、

 

何故か学校で、

 

『こっくりさんは絶対にやってはいけない』

 

という規則があると言われ、

禁止されていました。

 

実際にはそんな規則はある訳もなく、

 

恐らく『よくない遊び』として、

どこかの親が子供に言い聞かせたか、

 

誰かがこっくりさんに信憑性を持たせるため

そんな噂を流したか、

 

そんなところだと思います。

 

しかし、禁止されると

余計にやりたくなるもので、

 

ある日、

 

私を含む4人でこっくりさんを

やってみることにしました。

 

実施する時間は

やはり夜がよかったのですが、

 

子供だけでそんな遅くに

集まることは出来ません。

 

ところが、ちょうど近所で

夜祭が開かれており、

 

そこに行くという名目で4人集まろう、

ということになりました。

 

場所は学校の教室にしました。

 

当日、なんとか4人で学校に忍び込み、

教室に集まりました。

 

メンバーは、A君、B君、C君、

そして私です。

 

A君はクラスの中でもリーダー的存在で、

 

このオカルト好き集団の中でも

当然リーダーでした。

 

教室内で、

予めA君が用意してきた、

 

文字や数字、鳥居などが書かれた

用紙を広げます。

 

そして鳥居の場所に十円玉を置き、

それを皆の指で押さえます。

 

A君が何か呪文のようなものを唱え、

準備完了です。

 

A「よし、誰かこっくりさんに

聞きたいことないか?」

 

私は特に聞きたいこともなかったのですが、

B君とC君が色々と質問します。

 

と言っても、

小学生の他愛のない質問です。

 

「○○の好きな子は?」

「俺、将来何になっている?」

「××先生ってカツラだよな?」

 

等など。

 

質問の度に十円玉が文字の上を動き、

答えを示します。

 

私は指に力を入れていなかったのですが、

 

誰かが勝手に動かしているのだろう

と思っていました。

 

他の3人もそう思っていたと思います。

 

ほぼ予想通りの回答が得られ、

恐怖も感じずにワイワイとやっていましたが、

 

A「これで最後・・・」

 

と言ったA君の質問で、

雰囲気が変わりました。

 

A「こっくりさん、最後の質問です。

この中で最初に死ぬのは誰ですか?

 

私たち他の3人は唖然とします。

 

何聞いてんだ!やめろ!

と言おうとしましたが、

 

すぐに十円玉が動き出します。

 

私はこの時ばかりは指に力を込め、

十円玉を止めようとしました。

 

しかし、止まりません。

 

十円玉は鳥居から抜け出し、

最初の文字に向かいます。

 

他のB君とC君も止めようと

した様子でしたが、

 

それでも動きは止まりません。

 

そして、

 

こっくりさんが最初の文字を

示しました。

 

『は』

 

皆、凍りつきます。

 

それは、

B君の名前の最初の文字でした。

 

B君の顔を見ると、

見る見る青ざめていきます。

 

言われもない恐怖を感じ、

 

A君も含み、

皆一斉に指を離しました。

 

B君は半泣き状態です。

 

何故かA君を攻める気力も失せてしまい、

 

その日はそれで終わりにして、

各自無言のまま帰宅していきました。

 

2日後、

B君が亡くなりました。

 

呪いによる不可解な死・・・ではなく、

交通事故でした。

 

しかし、当然こっくりさんのことが

頭に浮かびます。

 

A君とC君も同じように

感じていたと思いますが、

 

お互いにそのことには一切触れず、

 

こっくりさんを行ったこと自体、

 

暗黙の内に無かった事として

忘れることにしました。

 

それから約8年後のことです。

 

A君は小学校卒業と共に引越しし、

C君は私とは違う中学へ行ったため、

 

3人は小学校卒業以降に

会うことはありませんでしたが、

 

ある日突然、

A君から電話がありました。

 

A「Cと3人で会わないか?」

 

昔のこともありましたが、

どうしても会いたいというので、

 

一人暮らしをしているというA君の家で、

3人で会うことになりました。

 

約束の時間に待ち合わせの場所へ行くと、

C君が既に来ていました。

 

約8年ぶりでしたが、

C君はあまり変わっていませんでした。

 

そして遅れること5分、

A君がやって来ました。

 

彼は変わっていました。

 

昔は活発で運動神経もよく、

リーダー的存在だったA君。

 

しかしその面影はなく、

すっかり痩せ細り、

 

生気のない顔をしていました。

 

再会の挨拶もそこそこに、

A君はすぐに家に行こうと言うので、

 

3人でA君の家に向かいました。

 

A君の住んでいるアパートは、

 

お世辞にも綺麗とは言えないような

古いアパートでした。

 

何となく嫌な感じのする建物でしたが、

 

A君の部屋に入ると、

その感じは更に増しました。

 

部屋の壁のあちこちに、

 

何やら難しい文字の御札や

写経を写した紙が貼ってあり、

 

変な形の水晶や数珠、

 

お香の道具のようなものが

置いてあります。

 

一体何事かと、

A君に聞いても何も答えず、

 

とりあえずそこのテーブルの前に

座ってくれと言われました。

 

テーブルの上には、

一枚の紙が置かれていました。

 

紙には文字や数字や鳥居の絵・・・

 

それは忘れもしない、

こっくりさんの紙でした。

 

そして、

A君がこう言いました。

 

A「これはあの時に使った紙だ。

 

これからもう一度、

こっくりさんをやるぞ

 

私たちにはA君の意図が、

全く理解出来ませんでした。

 

二人で理由を問い詰めると、

A君はやっと説明をしてくれました。

 

8年間ものあいだ、

彼を苦しめ続けている話を。

 

(続く)呪いの存在を否定できない理由 2/2

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