アパートの廊下に寝ていたホームレス
一人暮らしをしているアパートに帰ると、廊下にホームレスが段ボールハウスを作って寝ていた。
即刻通報し、警察が来てどこかに移動したみたいだけれど、私が通報した事がバレていたようで、翌日からドアに傷が付いていたり、カラスの羽根が大量に置いてあったりした。
私は迷った挙句、お皿に大きいおにぎりを2個と手紙を添えて、ドアの外に置いておいた。
すると、おにぎりは無くなっていて、翌日からピタリと嫌がらせが止まった。
一時は殺されるんじゃないかとドキドキした。
ちなみに、書いた手紙の内容は以下のような感じだったと思う。
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こんにちは。
この間は不快な思いをさせたようで申し訳ありません。
しかし、一人で帰る部屋の前に、見知らぬ人が寝ている事に恐怖を覚える事も、どうか察して下さい。
おにぎり、どうぞ。
変な物は入っていません。
実家の母が作った、梅干しとフキ味噌です。
梅とフキなんて、春の欠片みたいですね。
まだまだこれから寒い季節が続きますが、早く暖かな季節になりますように。
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(終)
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