パンツ落ちてるよ?と頭上から呟く男の子
これは、僕が幼稚園児だった頃の話です。
決して作り話ではなく、実際にあった本当の話です。
その時、僕は幼稚園のトイレで大便をしていました。
トイレは和式でした。
なかなか気持ちの良い大便だったことを今でもなんとなく覚えています。
僕は大便をしながら、何気なくふと上を見上げました。
すると、そこには一人の男の子が顔をひょっこり覗かせていました。
その男の子はトイレのドアをよじ登り、上から僕の大便をしている姿を覗いていたのです。
僕は小心者なので頭が真っ白になり、さらには少しパニックのような状態で何も言えず、ただ上を見上げていました。
男の子はボソッと「パンツ落ちてるよ?」と一言だけ呟くと、サッと飛び降りてどこかに行ってしまいました。
僕は「え?パンツ??」という感じで足元を見ました。
すると、なぜか僕のパンツが和式便器の中に落ちていたのです。
僕は当時からプライドが高く、幼稚園児と言えどトイレの時にパンツとズボンを完全に脱ぐような恥ずかしい行為は絶対にしない子でした。
しかも僕の足首の辺りには、しっかりと下ろしたズボンがあるわけです。
それなのに、なぜかパンツだけが僕の体から完全に離脱し、便器の中に落ちていました。
あれは今考えても何故そうなったのか分からない、とても不思議な出来事でした。
(終)
うんこにまつわる怖い話